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Raspberry PiにAllJoynフレームワーク「Standard Core」を移植する(3/6 ページ)

AllJoynは「家電を中心にさまざまな機器を接続し、情報交換を可能としたフレームワーク」です。さまざまな機器を対象としており、それにはRaspberry Piも含まれます。ルーター機能などを実装可能な「Standard Core」をRaspberry Piに移植します。

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4. サンプルプログラムの実行

core/build/linux/arm/debug/dist/cpp/samples

 の下に、C++用のサンプルプログラムがあります。

README.txtによれば、「basic」は「advertise, discover, connect, communicateの各機能を実装」とあり、「Chat」は「peerで実現されたサービスを実装したAllJoynデバイスとの連携をとるプログラム」となっています。

 今回は、basicを実行してみます。

Cd basic

 するとREADME.txtがあります。

make

 で、binの下に、basic_serviceとbasic_clientができます。

 basic_serviceは、バスに接続し、“com.sample.test'を要求します。機能としては、'cat'の実現です。2つの文字列(本サンプルでは、ハードコーディングされています)を連結し、クライアントに結果の文字列を戻します。

 basic_clientは、バスに接続し、インタフェース'com.sample.test'を見つけ、'cat'メソッドを呼び出します。

 それぞれ、以下のように実行します。

 まず、basic_serviceを起動します。

$ ./basic_service &
    AllJoyn Library version: v1.2.1
    AllJoyn Library build info: AllJoyn Library v1.2.1 (Built Mon Apr 19 18:44:15 UTC 2010 on ubuntu …

次に、basic_clientを起動します。

    $ ./basic_client
    AllJoyn Library version: v1.2.1
    AllJoyn Library build info: AllJoyn Library v1.2.1 (Built Mon Apr 19 18:44:15 UTC 2010 on ubuntu ...
    org.alljoyn.method_sample.cat ( path=/org/alljoyn) returned "Hello World!"
    basic client exiting with status 0 (ER_OK)

 ここで出力文字のうち、”Hello World!”とある部分が、'cat'機能の結果です。ソースを見て確認しますが、basic_service.ccは347行、basic_client.ccは287行あります。全部を読むのは大変なので、関連部分だけを見てみましょう(//部分は解説です)。

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