「1週間でIoT製品を世に出す方法」教えます:AllJoyn製品開発と認証の取得(4/5 ページ)
IoT製品の開発に関心を持つ人は多いと思いますが、「接続性の担保」はどう行うべきでしょうか。ここではAllJoynフレームワークを搭載したIoT製品の制作プロセスと、認証プロセスに焦点を当てて解説します。
Apply(申し込み)
実は最初の申し込みが少々煩雑です。ここでは皆さんが入り口でつまずいてしまわないように少し丁寧に説明します。
まずLinux Foundation IDを取得し(*3)、そのIDでログインした上で、AllSeen Alliance のページにアクセスします。そして上記でURLを紹介した Certification プロセスのページにある通りhttps://certify.alljoyn.org/node/add/certification-applicationにアクセスします。
ところが、多くの方はここで「Access Denied」の憂き目にあいます。
大きな文字で「403 Access Denied」と書かれたその少し上にエラーメッセージが出ており、そこには「あたなのプロフィールを完成させるために、会社名を選んでください」というメッセージが出ます。そのエラーメッセージに埋め込んであるリンクをクリックすると、プロフィールを修正できる画面に遷移しますので、そこで会社名を「選択」します。
が、ほとんどの皆さんの会社名はここから選択できないと思います。会社名入力ボックスのすぐ下には次のようなガイドがあります。
Search for your company in the box above. If your company is an OEM and is not listed, please click the + button to add it.
会社名が選択できない場合は「+」ボタンを押して新たに作ってね、という意味です。なので多くの方には新たに会社名を登録してもらいます。ここで入力してからおおむね24時間以内で入力された会社名が登録完了し(*4) 、晴れて https://certify.alljoyn.org/node/add/certification-application に無事アクセスでき、申し込みが行えるようになります。
申し込を行うとともに認証機関(AT4Wireless)への連絡を行い、テスト日程などの段取りを行います。
*4 会社名登録について
会社のドメイン名とメールアドレスを見比べたりしますので、著名な会社で会っても、申請者のメールアドレスがGmailなどである場合、承認がおりない可能性もあります。
Test(テスト)
認証機関との段取り後、実際にテストをする製品を認証機関に出荷します。認証機関では「Conformance Test」と「Interoperability Test」と2つの試験を行います。
Certify(認証)
テストが無事に完了すれば、AllSeen Certificationまでもうあと一息です。最後のCertify プロセスにて、ユーザーマニュアルなど必要書類をAllSeen Alliance に提出し、テスト結果も含めた全ての必要情報がそろったところでめでたく認証となります。
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