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第4次産業革命、2030年に日本の製造業が“あるべき姿”とは?:製造業IoT(4/4 ページ)
第4次産業革命にどう立ち向かうべきか。安倍政権における「ロボット新戦略」の核として取り組みを進める「ロボット革命イニシアティブ協議会」で、製造業のビジネス革新をテーマに取り組む「IoTによる製造ビジネス変革WG」が中間とりまとめを公表。日本の製造業の強みである「人」や「現場力」を生かしつつIoTなどを取り込む上での論点をまとめた。
今後検討する5つのポイント
これらの「2030年のあるべき姿」と現状の「6つの課題」を踏まえて、今後の取り組みとして、IoTによる製造ビジネス変革WGでは、以下のような5つの個別テーマで取り組んでいくことを決めた。
- 製造プロセスの標準化と企業内外の連携:製造プロセスの全体最適の達成やオープンイノベーションによる新サービスの創出などを可能にする企業内外をまたいだ仕組みを構築する
- 標準化・セキュリティ:「スマートマニュファクチャリング標準化対応タスクフォース」(経済産業省)における検討状況、業種横断的なIoTセキュリティガイドラインの策定状況(IoT推進コンソーシアム)などを踏まえ、情報共有を図りつつ、必要な対策の充実や強化に取り組む
- 中小企業がIoTを活用するための基礎インフラの整備:大企業と中小企業との間などで生じうるIoT活用環境の差を解消するため、必要な環境やツールの洗い出しとその整備を行う
- 日本の製造業の強みの維持・強化:日本の製造業の強みについて、さらに具体的に分析し、IoT時代においても、これを引き続き生かす仕組みを構築していく。例えば、熟練技能の形式知化を行うとともに、それらをモノづくりソリューションとして提供していくための具体的な検討などを行う
- 実証とモデルケースの共有:必要に応じこれらの取り組みの実証実験を行う(経済産業省、平成28年度予算(概算要求)「IoT推進のための社会システム推進事業(製造分野;日本型スマート工場)」)。その際、単独の工場内で高度な生産プロセスを構築するもののみならず、工場間・企業間をまたがってサプライチェーンを効率化させるものや、中小企業がIoTを活用しやすい環境整備のための取組などを幅広く含むことを想定する
これらの点において、今後はサブWGの設置を検討し、自律的な検討の進行を進めていく方針を示している。
ロードマップも策定へ
IoTによる製造ビジネス変革WGでは、今後はこれらのテーマに応じたサブWG活動に加えて、既に立ちあがっている4つの幹事会(自動車サブ幹事会、産業機械サブ幹事会、中堅・中小企業サブ幹事会、横断的テーマに関するサブ幹事会)での活動などを通じ、今回の中間まとめで示したテーマの検討を進めていく。さらに、「ロードマップの策定」や「WGのKPI策定」などにも取り組む方針なども示している。
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