ニュース
COPD治療薬の吸入器のデジタル・イノベーションで提携:医療機器ニュース
ノバルティスは、クアルコムの子会社であるクアルコム・ライフを通じて、クアルコムと提携すると発表した。提携分野は、COPD治療薬の吸入器「ブリーズへラー」のデジタル・イノベーションとなる。
ノバルティス ファーマは2016年1月19日、ノバルティスが、クアルコムの子会社であるクアルコム・ライフを通じて、クアルコムと提携すると発表した。提携分野は、COPD治療薬の吸入器「ブリーズへラー」のデジタル・イノベーションとなる。
ブリーズへラーは、ノバルティスのCOPD治療薬「オンブレス ブリーズヘラー」「シーブリ ブリーズヘラー」と、最先端のLABA/LAMA治療薬「ウルティブロ ブリーズヘラー」に使用される専用吸入器だ。
今回の提携では、クアルコム・ライフが次世代ブリーズへラーのコネクティビティのためのテクノロジー・ソリューションを提供。これにより、患者が吸入器の使用データにほぼリアルタイムでアクセスでき、慢性疾患を患者自身が自己管理することを目指すという。
次世代ブリーズへラーは、吸入器中に小型・使い捨て・低電力消費モジュールを搭載し、吸入器の使用状況や使用時間、患者と医師のための追加関連情報を検出・レポートできる。また、同モジュールは、当該データを患者のスマートフォンとノバルティスのCOPDモバイルアプリケーションに送信。データはクラウドに送られるため、患者と医療担当者がCOPDの状態をモニターできる。
ノバルティスは、次世代ブリーズへラーを2019年に発売する予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- クアルコムとダイムラーが提携、コネクテッドカーとワイヤレス給電で
Qualcomm(クアルコム)とDaimler(ダイムラー)は、3G/4Gの通信技術を用いるコネクテッドカーや、電気自動車へのワイヤレス給電などの先進技術開発で戦略的提携を行うと発表した。 - クアルコムがEVスポーツカーを披露、効率90%のワイヤレス充電システムを搭載
スマートフォン向けプロセッサで知られるクアルコムが、「オートモーティブ ワールド2013」に初出展。同社の電気自動車(EV)向けワイヤレス充電システム「Qualcomm Halo」を搭載するEVスポーツカー「Delta E-4 Coupe」を展示した。 - クアルコムの電気自動車向けワイヤレス給電技術、DD方式コイルで差異化
クアルコムは、「オートモーティブワールド2016」で、同社の電気自動車向けワイヤレス給電技術「Halo」を紹介。米国の規格策定活動などで提案しているDD方式の受電コイルのメリットなどについて説明した。 - クアルコムが車載情報機器向けプロセッサ市場に参入、LTEモデムの実績を生かす
スマートフォンやタブレット端末向けプロセッサで高シェアを握るQualcomm(クアルコム)が、ついに車載情報機器向けプロセッサ市場への参入を決めた。2014年1〜3月期には、「Snapdragonオートモーティブ開発プラットフォーム」をサンプル提供する計画である。 - クアルコムとダイムラーが提携、コネクテッドカーとワイヤレス給電で
Qualcomm(クアルコム)とDaimler(ダイムラー)は、3G/4Gの通信技術を用いるコネクテッドカーや、電気自動車へのワイヤレス給電などの先進技術開発で戦略的提携を行うと発表した。