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モデリングを成功させるために――持続可能なモデリングを目指してプロジェクトを成功させるモデリングの極意(6)(7/9 ページ)

今回はモデリングで失敗しないだけでなく、さらにモデリングを成功させ、継続するための方法を探ります。失敗しないコツが盾であるならば、成功と持続のコツは矛に相当しますので、これらを学んでモデリングを持続可能(sustainable)なものとしていきましょう。

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継続的評価の必要性

 モデリングの継続的運用をするために必要なのは、モデル図の継続的評価です。モデル図の評価はプロジェクト遂行で必要なことはもちろん、モデル図を収集し登録するときにも必要になります。

 モデル図の収集では「優れたモデル図」を収集することが重要です。アンチパターンとして収集するときでも、悪いという評価が必要になります。再利用するときにモデル図の評価は重要な参考になります。そしてこの評価により、優れたモデル図を再利用することができます。この評価をモデリングの継続的運用に組み入れたサイクルを図8に示します。

図8. 評価を組み入れたモデリングの継続的運用サイクル
図8. 評価を組み入れたモデリングの継続的運用サイクル

 しかし、モデル図の評価は困難です。モデリングは複数の目的があり、このモデル図が何のために作られたかで評価も違ってきます。そこでモデル図の再利用数や参照数などの客観的な数値も評価の一部として入れるようにします。ただ、口コミは数が集まらないと、評価の片寄る危険性があります。

 そしてこの評価が儀式化すると、モデリング活動そのものが儀式化します。つまり、どんなモデルを作っても同じ評価になってしまうと、これはもう評価とは呼べません。評価が妥当に行われないと、モデリング活動もやがて儀式化してしまいます。

 評価を儀式的にしないためには、評価を妥当に行える評価者が必要です。評価者の育成は難しいものですが、評価を行えるメンバーを選抜し、評価する機会を与え、そして評価能力を向上していき、また新たな評価者を育てていくように、継続的な運用と育成が必要になります。

 次はモデラーの育成、モデリング文化の醸成について見ていきます。

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