「Fusion 360」でミニ四駆の細部を表現してみよう!:無償3次元CADによる「ミニ四駆」ボディ設計講座(5)(5/5 ページ)
タミヤの「ミニ四駆」を題材に、無償3次元CADでミニ四駆の“オリジナルボディ”を3Dモデリングし、3Dプリンタで出力するまでを解説する連載。第5回ではタイヤ周りの「ホイールハウス」を中心に、ミニ四駆の細部を表現していく。
最後は目分量で微調整
[Insert Point(挿入点)]で双方をつなぐエッジを作成します(図32)。
続いて、開口部のフェースを削除します(図33)。
図23と同じように、開口部の頂点を平面移動します。数値は指定しませんが、図34のようになればOKです。
開口部周辺のエッジを、図35のように作成/削除します。
次に、下部のエッジを上方向に移動します。ここでは、フェースに沿って移動させたいので[Edit Form(フォームを編集)]ではなく、[Slide Edge(エッジをスライド)]を使用します(図36)。
ここで、[Edit Form(フォームを編集)]で頂点を対象として見てみましょう。端のエッジ上に存在する頂点には、赤色の四角いマーカーで傾きが表現されていることが分かります(図37)。
赤色の四角いマーカーを移動させることで、端部のひずみ(傾きが全て垂直になってしまっている)を調整し、より自然な形状を作ることができます(図38)。移動方法は、通常の頂点を移動する場合と同じです。
図38の右図は、Fusion 360でレンダリングした画像です。ここまででかなりミニ四駆の形状に近づいてきましたが、いかがでしょうか? 後はリアスポイラーなどの形状が残っていますが、今回はこれまでとします。
次回は、残った詳細形状の作成と、厚み付けなどによるソリッド化(中身の詰まった3次元形状)を行い、3Dプリントを行うための準備を行う予定です。お楽しみに! (次回に続く)
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