ニュース
産官学が参画・連携するIoT推進コンソーシアムを設立:製造マネジメントニュース
経済産業省と総務省は、IoTやビッグデータ、人工知能を産官学で活用するために「IoT推進コンソーシアム」を設立したと発表した。グローバル経済の中で、関連産業が存在感を発揮できるよう活動していく。
経済産業省と総務省は2015年10月21日、IoT(モノのインターネット)やビッグデータ、人工知能を産官学で活用するために「IoT推進コンソーシアム」を設立したと発表した。
同団体は、米国のIIC(Industrial Internet Consortium)やドイツのインダストリー4.0といった世界の取り組みを受け、2015年6月30日に閣議決定した「『日本再興戦略』改訂 2015−未来への投資・生産性革命−」に基づいて設立。産官学が参画・連携し、内外のIoT関連の投資を呼び込み、グローバル経済の中で関連産業が存在感を発揮できるよう活動していく。
具体的には、技術開発WG(スマートIoT推進フォーラム)、先進的モデル事業推進WG(IoT推進ラボ)、専門WGの3つのワーキンググループ(WG)を設置して活動する。
技術開発WG(スマートIoT推進フォーラム)では、情報通信研究機構(NICT)を事務局として、IoTに関する技術の開発、実証、標準化などを進める。先進的モデル事業推進WG(IoT推進ラボ)は、日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)を事務局とし、IoTに関する各種プロジェクトを創出し、プロジェクトの実施に必要な規制改革について提言していく。また、専門WGは、課題に応じて設定されるが、当面はセキュリティやプライバシー関連を扱っていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- IoTが製造業のサービス化を呼ぶ?
モノ売りからコト売りへ――。IoT(モノのインターネット)の進展により、一昔前に製造業の周辺で言われてきたサービスビジネス拡大の動きが本格的に広がりを見せ始めています。しかし、「モノ」を主軸としていた製造業が「コト(サービス)」を中心としたビジネスモデルに切り替えるのは容易なことではありません。そこで本稿ではサービスビジネスの基本的な話を分かりやすく解説していきます。 - 製造業に襲い掛かる第3次IT革命の波
経済学者マイケル・ポーター氏と米国PTCの社長兼CEOであるジェームズ・ヘプルマン氏の共著でるIoTに関する論文「IoT時代の競争戦略」が公開された。PTCジャパンでは、同論文の内容を解説する説明会を開催した。 - 製造業向けIoT活用入門
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)に注目が集まる一方で、製造業がIoTを活用するための道筋は見えづらい状態にある。本稿では、幾つかの代表的なIoTの活用シーンを紹介するとともに、自動車向けテレマティクス(カーテレマティクス)を具体的な事例として、製造業がIoTから得られるメリットについて解説する。 - 「M2M」「IoT」「クラウド」――“つながる技術”が切り開く組み込みの未来
2013年11月20〜22日の3日間、パシフィコ横浜において恒例の組み込み関連イベント「Embedded Technology 2013/組込み総合技術展(ET2013)」が開催された。本稿では、多数のブースの中から“これからの組み込み技術”という視点でピックアップした展示デモの内容を紹介する。 - IoTのビジネスチャンスをどう見つけるか?
IoT(モノのインターネット)の進展により製造業においてもサービスビジネス拡大が期待されています。本連載ではサービスビジネスの基本的な話を分かりやすく解説しています。4回目となる今回はサービスビジネスにおけるマーケティング戦略について解説してきます。