ロボット技術を医療分野に生かすもう1つの方法
ここ数年注目を集めているロボット技術ですが、その応用先として期待されているのが医療や介護の分野です。
医療機器であれば、Intuitive Surgicalの「da Vinci」に代表される手術支援ロボットがあります。国内企業でも、デンソーの「iArmS」(関連記事:長時間の手術で医師の手を疲れさせない、モーター不使用の手術支援ロボット)や、大学発ベンチャー・リバーフィールドの「EMARO」(関連記事:「世界初」空気圧で滑らかに動く手術ロボット、大学発ベンチャーが発売)の他、川崎重工業とシスメックスが合弁で設立したメディカロイドも参入を表明しています。
介護では、介護を受ける側、介護する側、両方の動きを助けるためにロボット技術を応用した製品が登場しています。介護を受ける側が使う、ホンダの歩行アシストは、生活支援ロボットの国際安全規格である「ISO 13482」の認証を取得し(関連記事:ASIMOの技術を用いた「Honda 歩行アシスト」、ISO 13482の認証取得)、2015年11月からリース販売を始めます。サイバーダインのロボットスーツ「HAL」やイノフィスの「マッスルスーツ」(関連記事:マッスルスーツ「軽補助モデル」、2015年夏に販売開始)は、介護する側に使ってもらうことを想定しています。
これらはロボット技術をそのまま生かして、医療や介護に用いるために製品化した事例になります。
ただ、ロボット技術を医療や介護の分野に生かす方法は他にもあります。「CEATEC JAPAN 2015」に出展していた、ロボット工学を専門とする埼玉大学・辻研究室の開発成果はその一例と言っていいでしょう。
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