スズキが独自ミニバンを開発中? 「ハスラー」はスクーターになった:東京モーターショー2015(2/2 ページ)
スズキは、「東京モーターショー2015」において、新コンセプトの軽自動車「マイティデッキ」や新発想のコンパクト3列シートミニバンのコンセプト提案「エアトライサー」など、四輪車と二輪車で合わせて6モデルを世界初公開する。
軽自動車の「ハスラー」とともに遊び心を刺激する「ハスラースクート」
二輪車で世界初公開になるのは、気軽に乗れて荷物も運べる、ありそうでなかった遊べるスクーター「HUSTLER SCOOT(ハスラースクート)」だ。軽自動車の「ハスラー」とともに遊び心を刺激するモデルという意味を込めて名付けられた。「ハスラーのようなポップなカラーリングが遊び心をかき立てる」(同社)という。
気軽に乗れる原付スクーターに、さまざまな用途に対応できる収納スペースを備えている。一般的なスクーターにもあるシート下の収納スペースに加え、フットスペースにも、取り外して持ち運べる収納ケースを装備した。さらに、リヤキャリアや車体横にも荷物を積載できる工夫を施している。収納ケースを外せば、テニスラケットのような長尺物も積載可能だ。
もう1つの世界初公開モデルは何とオブジェだ。扱いやすく力強い特性のスズキの直列4気筒エンジンは、燃費性能、耐久性を高い次元で実現させ、その技術を「GSX-R1000」や「ハヤブサ」、「GSX-S1000」など多くの“GSXシリーズモデル”に反映してきた。この「GSX」の名を冠する高性能バイクの象徴として提案するのが、コンセプトオブジェ「concept GSX(コンセプト ジーエスエックス)」だ。
コンセプト ジーエスエックスは、スズキの直列4気筒スポーツモデルの繭(まゆ)のような存在であり、スポーツモデル作りに取り組む姿勢をカタチにしたものである。「ここからスズキの新しいスポーツモデルが誕生していく」(同社)という。
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