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超電導MRI装置向けの故障予兆診断サービスを提供開始製造ITニュース

日立メディコが新たに提供する超電導MRI装置向け故障予兆診断サービス「Sentinel Analytics」は、冷凍機の故障が発生する数カ月前にその予兆を検知できる。壊れる前に計画的に部品を修理・交換し、故障を回避する「予知保全」が可能だという。

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 日立メディコは2015年9月11日、日立製作所(以下、日立)の予兆診断技術を導入し、同社が製造・販売する超電導MRI装置向け故障予兆診断サービス「Sentinel Analytics」を10月1日より提供開始すると発表した。

 日立メディコでは従来、自社のIoT/M2Mシステム「Sentinelカスタマーサポート」を利用し、装置の各種センサーデータにしきい値を設定することで、技術者の経験・ノウハウを基にデータ変動を観察し、保守作業の要否や部品の交換時期などを判定してきた。しかし、技術者の経験・ノウハウに基づくデータ分析だけでは、高精度・高効率なアフターサービスの提供に限界があったという。

 今回提供を開始するSentinel Analyticsは、日立の予兆診断技術「Global e-Service on TWX-21/故障予兆診断サービス」と、ビッグデータ分析関連ソフトウェア「Pentaho」を活用した新たな保守サービスとなる。

 同サービスでは、技術者の経験・ノウハウに基づくデータ分析では難しかった微量な液体ヘリウムの減少を検知するなど、冷凍機の故障が発生する数カ月前にその予兆を検知できる。そのため、壊れる前に計画的に部品を修理・交換し、故障を回避する「予知保全」を可能にした。また、Global e-Service on TWX-21/故障予兆診断サービスにより、機器の異常状態を早期に検知することもできる。試験導入では、導入前に比べ、故障でMRI装置が使用できない時間が16.3%低減されたという。

 同サービスは、日立メディコが利用するサーバのソフトウェア更新のみでの導入となる。現在、超電導MRI装置でSentinelカスタマーサポートを利用している場合には、標準でSentinel Analyticsの故障予兆診断サービスが適用される。

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