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製造現場から経営マネジメントまで、ノウハウを体系化したソリューション:製造ITニュース
日立ソリューションズは、「グローバル製造業向けトータルソリューション」を2015年9月7日から提供する。顧客の課題や事例を体系化したソリューションを有機的につなぐことで、新たな価値を提案していく。
日立ソリューションズは2015年9月7日、「グローバル製造業向けトータルソリューション」の提供を開始した。
同ソリューションは、最近の製造業を取り巻く環境の変化を踏まえ、同社のノウハウである顧客の課題や事例とソリューションを体系化したものだ。製造現場から経営マネジメントまでの情報をリアルタイムにつなぐことで、市場環境や経営環境の変化に迅速に対応し、企業の収益向上と価値創出をトータルに支援するという。
例えば、海外拠点での本社と連携した迅速な経営判断、保守サポート品質の向上や均一化、グローバルな需要変動を加味したコスト戦略策定など、直近の課題を解決するシステムから、生産現場で発生する製造データを、瞬時に収集・蓄積・可視化する最新のシステムまで紹介。これらのソリューションの中から、顧客の課題の優先度に応じて最適なソリューションを提案し、さらに各システムを有機的につなぐことで、新たな価値を提供する。
同社の、製造業に精通したシステムエンジニア約1000人が同ソリューションを推進し、2018年度には300億円の売り上げを目指す。現在、社内に組織横断のチームが設置され、定期的に市場動向や顧客の課題、最新事例の情報を共有している。今後はさらに欧米、中国、東南アジアの海外拠点および日立グループ各社、国内外のパートナー企業と連携していくという。
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