ニュース
生産の国内回帰が本格化か!? ホンダが原付「ジョルノ」の国内生産を開始:工場ニュース
ホンダは50ccの新型原付スクーター「ジョルノ」の日本生産を開始したことを発表した。
ホンダは2015年9月11日、50ccの新型原付スクーター「ジョルノ」の日本生産を開始し、生産工場である熊本製作所でラインオフ式典を行ったことを発表した。
ジョルノは、従来は中国で生産していたが、同日から日本の熊本製作所に移管するという。
ホンダでは、経済状況の変化から、グローバルでの最適な生産体制構築に向け、見直しを進めてきていた。従来ホンダが国内で販売している50ccの原付一種モデルは、その9割以上を海外で生産してきたが、今回日本生産へと移管することを決めた。
新型ジョルノの日本への生産移管に続き、現在ベトナムで生産し、日本で販売している50cc原付スクーター「Dunk」と「タクト」についても、順次熊本製作所に生産を移管する予定だという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 海外展開でもうかる企業は一部だけ!? 日系企業が国内生産にこだわるべき理由
長年生産管理を追求してきた筆者が、海外展開における「工場立地」の基準について解説する本連載。4回目となる今回は、あらためて日本国内での生産の価値とその可能性について解説する。 - 国内回帰が進行! 新規工場立地件数がリーマンショック以降で最大に
経済産業省が発表した工場立地動向調査によると、メガソーラーなど電気業を除いた、2014年(平成26年)の工場立地件数は、前年比22.9%増の1021件となっており、リーマンショック以降では最大の件数となった。円高の是正以来、ようやく生産拠点の国内回帰が進み始めた見込みだ。 - 国内回帰はあるのか!? 製造業の国内設備投資、業績回復しているのに1.7%減
日本政策投資銀行は、大企業の設備投資の状況について調査した「2014年度設備投資計画調査」をまとめ、その概要を発表した。決算などにおける企業の業績回復は進む一方で国内設備投資の減少傾向が続いている現状が明らかとなった。ただ2014年度以降は国内向け設備投資増加が計画されており、国内回帰の動きが強まる兆しも見え始めている。 - 進む工場国内回帰、岩谷産業が滋賀に国内初のガスボンベ自社工場を建設
岩谷産業は、カセットコンロの燃料として使用されるカセットボンベの自社工場を滋賀県に建設することを発表した。同社では従来カセットボンベは大半を海外メーカーに製造委託しており、国内自社工場は設置していなかった。 - “体質改善”進むパナソニック、減収減益も営利5%以上確保――国内回帰は春以降
パナソニックは2015年3月期(2014年度)第3四半期の決算発表を行った。為替影響を除いた実質的な売上高は減少し利益も減少したものの、営業利益率は5.7%を確保し、着実に利益を生み出せる体制へと“体質改善”の効果を強調した。