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“体質改善”進むパナソニック、減収減益も営利5%以上確保――国内回帰は春以降製造マネジメントニュース(1/2 ページ)

パナソニックは2015年3月期(2014年度)第3四半期の決算発表を行った。為替影響を除いた実質的な売上高は減少し利益も減少したものの、営業利益率は5.7%を確保し、着実に利益を生み出せる体制へと“体質改善”の効果を強調した。

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 パナソニックは2015年2月3日、2015年3月期(2014年度)第3四半期(2014年10〜12月)の決算を発表した。

 同社の第3四半期の業績は、売上高が前年同期比1%増の1兆9964億円、営業利益は同3%減の1133億円、税引前利益は同14%減の862億円、当期純利益は同19%減の595億円、という結果となった。また、2014年度第3四半期累計(2014年4〜12月)決算については、売上高が同1%増の5兆7193億円、営業利益は10%増の2903億円、税引前利益が32%減の2081億円、当期純利益は同42%減の1404億円となった。

photophoto パナソニックの2014年度第3四半期(2014年10〜12月)決算の概要(左)と2014年度第3四半期累計(2014年4〜12月)決算の概要(右)(クリックで拡大)※出典:パナソニック

着実に進む体質改善

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パナソニック 代表取締役専務 河井英明氏

 消費増税の反動減の影響を受け、国内が家電分野、住宅分野、車載分野などで売上高減少があった他、これらの売上高減少の影響を受け営業利益も減少する結果となった。しかし、課題事業だった液晶パネル事業が黒字化するなど同社では「経営再建への取り組みは着実に進んでいる」(パナソニック 代表取締役専務 河井英明氏)と手応えを強調する。

 パナソニックでは、2013〜2015年度の3カ年を対象とした中期経営計画を進行中で、2014年度はその2年目となる。2011年度、2012年度と7000億円を超える最終赤字を出したことにより、2013年度は構造改革を進め黒字転換を実現。再編へのめどを付けたところだ(関連記事:“普通の会社”パナソニックが3年ぶりに黒字転換――円安で国内生産も増強)。

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パナソニックの2014年度第3四半期決算のセグメント別実績(クリックで拡大)※出典:パナソニック

 2014年度については「構造改革をやり遂げる1年」としているが順調に赤字事業の体質改善を進行。先述した液晶パネル事業については通期赤字は残るものの「第3四半期に続いて第4四半期も黒字が見込める状況になり、継続して利益を生み出せる事業体へと変わりつつある」としている。また2014年度はまだ赤字が残るテレビ事業や半導体事業なども「大きく改善は進んでいる」と河井氏は強調する。構造改革についても費用として当初900億円を見込んでいたが、前倒しで改革が進んでおり「改革費用はもう少し増える可能性がある」(河井氏)。

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