ブガッティが「グランツーリスモ6」向けの実物大コンセプトカーを公開:フランクフルトモーターショー2015
ブガッティは、「フランクフルトモーターショー2015」において、コンセプトカー「ブガッティ ビジョン グランツーリスモ」を公開する。レースゲーム「グランツーリスモ6」の中で走らせることをイメージして設計されているが、ブガッティの伝統的ブランドイメージと、最新のレースカーの機能を併せ持つコンセプトカーとなっている。
Bugatti(ブガッティ)は2015年9月2日(欧州時間)、「フランクフルトモーターショー2015」(一般公開日:9月17〜27日)において、コンセプトカー「Bugatti Vision Gran Turismo(ブガッティ ビジョン グランツーリスモ)」を公開すると発表した。
Vision Gran Turismo(ビジョン グランツーリスモ)は、レースゲーム「グランツーリスモ6」のゲーム内で走らせることをイメージして設計されたコンセプトカーのこと。これまでに、さまざまな自動車メーカーやブランドからビジョン グランツーリスモが発表されている。今回のフランクフルトモーターショー2015では、実物大のショーカーとしてブガッティがビジョン グランツーリスモを公開する。
ブガッティ ビジョン グランツーリスモは、ブガッティのレースカーの歴史とモータースポーツの最高の技術を基に設計された。特に、1920年代と1930年代にル・マン24時間レースで勝利を飾った際の伝統への賛辞が開発プロジェクトの中核になっているという。
デザインのベースになったのは、1937年と1939年のル・マンで優勝した「ブガッティ タイプ57 タンク」である。カラーリングについては、1937年優勝の「タイプ57 Gタンク」の青のツートーンを採用した。この時期から、ブガッティのブランドカラーは青だったという。
設計を進める上では2つのことが重視された。1つは、ブガッティのクルマであることが一目瞭然であり、ブランドの価値を完全に体現していること。もう1つは、ゲーム機向けのコンセプトカーではあるものの、車両各部が現実的な機能を有していることである。
ブガッティのデザイナーは、ブガッティデザインのDNAをブガッティ ビジョン グランツーリスモのスタイリングに反映させた。サイドビューには曲線から成るブガッティラインが刻まれている。フロントフェイス中央の馬蹄型フロントグリルは、ブガッティブランドの“顔”だ。
「ブガッティ ビジョン グランツーリスモのデザインターゲットは、『450ヴェイロン』のオーナーから、数百万人のブガッティファンやレースゲームのプレーヤー、高性能車の愛好家まで幅広い。このプロジェクトを楽しんでほしい」(ブガッティのデザインチームトップ アキム・アンシャイト氏)という。
なお、フランクフルトモーターショー2015では、Hyundai Motor(現代自動車)も、高性能車のサブブランド「N」のコンセプトカーとなるビジョン グランツーリスモ「Hyundai N 2025 Vision Gran Turismo」を公開する予定だ(関連記事:現代自動車が高性能ブランド「N」を立ち上げ、“究極”のGTカーも)。
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