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アウディの電気自動車SUVは空気抵抗係数が0.25、可動式空力パーツで実現フランクフルトモーターショー2015

アウディは、「フランクフルトモーターショー2015」において、SUVタイプの電気自動車のコンセプトカー「Audi e-tron quattro concept」を披露する。スポーティーな外観、満充電からの走行距離が500km以上、四輪駆動対応、現在販売中のSUV「Q5」と「Q7」の中間サイズであることなどを特徴としており、2018年から量産する計画だ。

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 Audi(アウディ)は2015年8月19日(欧州時間)、「フランクフルトモーターショー2015」(一般公開日:9月17〜27日)において、SUVタイプの電気自動車のコンセプトカー「Audi e-tron quattro concept」を披露すると発表した。スポーティーな外観、満充電からの走行距離が500km以上、四輪駆動対応、現在販売中のSUV「Q5」と「Q7」の中間サイズであることなどを特徴としており、2018年から量産する計画だ。

「Audi e-tron quattro concept」のデザインスケッチ
「Audi e-tron quattro concept」のデザインスケッチ(クリックで拡大) 出典:アウディ
「Audi e-tron quattro concept」の車両後方から見た外観(左)とコックピット(右)のデザインスケッチ(クリックで拡大) 出典:アウディ
「Audi e-tron quattro concept」では車室内の各種表示部に有機ELディスプレイを採用する(左)。ヘッドランプにも、レーザーと有機ELを組み合わせた「Matrix Laser OLED」を適用している(右)(クリックで拡大) 出典:アウディ

 アウディは、Audi e-tron quattro conceptにより、「電動走行は楽しいもの(pleasure)であって、妥協の産物(compromise)ではないことを示す」と意気込む。

 Audi e-tron quattro conceptの最大の特徴は、「Aerostheticsコンセプト」と呼ぶ空力デザインにある。同コンセプトは、空気抵抗の低減とともに、クリエイティブなデザインも実現できる手法だという。また、車両の前方、両側方、後方に設置した可動式空力パーツによって車両周辺の空気流を制御し、車両下部は空力的に完全に閉じられた状態になるとしている。空気抵抗係数(Cd値)は0.25で、これはSUVで最も小さい数字になる。この空力性能が、満充電からの走行距離500km以上を実現するのに一役買っている。

 同社のモジュラープラットフォーム「MQB」の第2世代をベースに、駆動システムやパッケージングの設計が行われている。車両の全長は、Q5(4639mm)とQ7(5072mm)の中間になる。外観は、SUVらしい外観とフラットな車室が共存しており、広々とした車内には4人が乗車できる。

 リチウムイオン電池パックは、前と後の車軸の間、車室の床下に設置される。これによって、車両の低重心化と前後車軸への適切な負荷分散が可能になり、他のSUVよりも走行性能と安全性が良好になるとしている。

 走行用モーターは車両前部に1個、車両後部に2個に配置しており、これら3個のモーターによって四輪駆動を実現している。この電動四輪駆動システムには、電気自動車スポーツカー「R8 e-tron」の電動システムの知見が反映されている。

 なお、Audi e-tron quattro conceptの量産時には、リチウムイオン電池パックはLG ChemとSamsung SDIの2社から供給されることが決まっている(関連記事:アウディが500km走れる電気自動車SUVを開発へ、LGとサムスンから電池調達)。

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