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フォルクスワーゲンが電動車両を続々投入、世界トップシェアに向け布石着々フランクフルトモーターショー2013(1/2 ページ)

フォルクスワーゲングループは、フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェの主要3ブランドから、電気自動車やプラグインハイブリッド車などの電動車両を続々と市場投入する。これで、2018年までに世界一の自動車メーカーとなるための布石は全て投じられた感がある。

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フォルクスワーゲングループが市場投入する「eモビリティ」4車種

 新年の「デトロイトショー(NAIAS:North American International Auto Show、北米国際自動車ショー)」、年次報告の意味合いが強い「ジュネーブサロン(Salon International de l'Auto)」、奇数年(西暦)の「フランクフルトショー(IAA:Internationale Automobil-Ausstellung)」と偶数年の「パリサロン(Mondial de l'Automobile)」では、自動車を基幹産業とする欧州と米国の誇りをかけた壮大な自動車の祭典が繰り広げられる。

 フランクフルトショーは、自動車王国ドイツの威信をかけて2年に1度開催されるモーターショーということもあって、ドイツの自動車メーカーを中心にコンセプトカーや新車のオンパレードとなる。

フォルクスワーゲングループの11ブランドが勢ぞろい

 先述した国際レベルのモーターショーでは既に恒例行事となっているVolkswagen(フォルクスワーゲン)グループの発表会「フォルクスワーゲングループナイト」も、本国ドイツでの開催とあって気合いの入った内容だった。会場の入口には、フォルクスワーゲングループに属する11ブランドのロゴ(フォルクスワーゲンブランドの商用車ロゴを含めると12)が掲げられていた。Porsche(ポルシェ)や二輪車のDucati(ドゥカティ)といった近年グループ入りしたブランドや、商用車のScania(スカニア)とMan(マン)などが並ぶさまは、フォルクスワーゲングループが2018年までに世界1位の自動車メーカーになることを目標に幅広いモビリティを傘下に収めていることが見てとれる。

会場の入口に掲げられていたフォルクスワーゲングループに属する11ブランドのロゴ
会場の入口に掲げられていたフォルクスワーゲングループに属する11ブランドのロゴ(クリックで拡大)

 同時に、今年の前半に人事異動が相次いだこともあり、どのブランドも新しい顔となる人物がプレゼンテーションに登場。新体制で世界ナンバーワンを目指すことを強調した。

 世界最速を誇るBugatti Automobiles(ブガッティ)では、最高時速410kmをうたうオープンカー「ヴェイロン16.4グランスポーツ・ヴィテッセ」がパワフルさを強調。さらに、今年で創業50周年を迎えるLamborghini(ランボルギーニ)からは、今や同ブランドの顔となったCEOのStephan Winkelmann(ステファン・ヴィンケルマン)氏が、レーシングカー2車種とそのロードゴーイング版である「ガヤルドLP570-4スクアドラ・コルセ」を、Bentley(ベントレー)は今年1月にCEOに着任したWolfgang Schreiber(ヴォルフガング・シュライバー)氏が「コンチネンタルGT V8 S」を、ポルシェもCEOのMatthias Mueller(マティアス・ミュラー)氏が、3〜3.4l(リットル)/100km(33.3〜29.4km/l)の燃費で走行できるプラグインハイブリッド車(PHEV)「918スパイダー」をそれぞれ発表した。フォルクスワーゲンブランドそのものは量販車のイメージが強いが、グループ内におけるこれらのハイエンドブランドの存在により、常に最新の技術を追っていることを見せつけた。

左から、ブガッティの「ヴェイロン16.4グランスポーツ・ヴィテッセ」、ランボルギーニCEOのステファン・ヴィンケルマン氏と「ガヤルドLP570-4スクアドラ・コルセ」(クリックで拡大)
左から、ベントレーCEOのヴォルフガング・シュライバー氏と「コンチネンタルGT V8 S」、ポルシェCEOのマティアス・ミュラー氏と「918スパイダー」(クリックで拡大)

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