現代自動車が高性能ブランド「N」を立ち上げ、“究極”のGTカーも:フランクフルトモーターショー2015
Hyundai Motor(現代自動車)は、「フランクフルトモーターショー2015」において、高性能車のサブブランド「N」を立ち上げるとともに、そのショーケースとなるコンセプトカーを公開すると発表した。
Hyundai Motor(現代自動車)は2015年8月26日、「フランクフルトモーターショー2015」(一般公開日:9月17〜27日)において、高性能車のサブブランド「N」を立ち上げるとともに、そのショーケースとなるコンセプトカーを公開すると発表した。
今回立ち上げるサブブランドのNの基盤となるのは、同社が注力しているWRC(世界ラリー選手権)のレースカー開発の実績とともに、これまで高性能車の開発を続けてきた努力や投資だという。フランクフルトモーターショー2015では、Nの立ち上げに向けた同社の野心を示すため、WRCのレースカー「i20 WRC」の新世代モデルを披露する。新型「i20」がベースとなるi20 WRCの新世代モデルは、2016年シーズンのWRCの表彰台を目指す。
また、Nブランドにおける将来的な性能特性を示す究極のコンセプトカー「Hyundai N 2025 Vision Gran Turismo」を公開する。持続可能な技術とレースカーのデザイン、そしてNブランドの未来の可能性を表現したコンセプトカーになる。車両名から考えると、2025年をイメージした近未来的なGTカーになるとみられる。
これらの他、2015年4月に発表したコンセプトカー「RM15」も展示する。RM15はエンジンをミッドシップに配置したサブコンパクトスポーツハッチバックで、排気量2.0l(リットル)の4気筒直噴ガソリンターボエンジンにより最高出力300ps(221kW)、最大トルク383Nmを発揮する。市販化も検討されており、Nブランドの第1弾になる可能性もある。
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