「グランツーリスモ6」で実サーキット走行データを分析、「GT-R NISMO」が対応:トヨタ「86」に続き
日産自動車は、ゲーム機「PlayStation 3」の専用ソフトウェア「グランツーリスモ6」上で実際のサーキット走行データを再現できるサービス「NissanConnect NISMO Plus」を、2014年夏から開始すると発表した。
日産自動車は2014年6月21日(欧州時間)、ゲーム機「PlayStation 3」の専用ソフトウェア「グランツーリスモ6」上で実際のサーキット走行データを再現できるサービス「NissanConnect NISMO Plus」を、2014年夏から開始すると発表した。
同サービスの対応車種は2014年2月に発売した「GT-R NISMO」(関連記事:「GT-R NISMO」はNISMOブランドの旗艦車種、最高出力は「GT-R」比10%増の441kW)となる。GT-R NISMOに標準装備されているデータロガーシステムを用いて、ドライバーがサーキットで走行した際のさまざまなデータを収集する。データロガーシステムに搭載する高精度GPSとジャイロセンサーの情報、車両制御信号をやりとりするCANネットワークを通じて得た車速、エンジン回転数、スロットル開度、ステアリング舵角、ブレーキタイミングなどの情報を用いて、実際のサーキット走行データをグランツーリスモ6上で高い精度で再現できるという。これらの情報は個別にグラフ化することも可能だ。
2014年秋からは、スマートフォンアプリにもサーキットから走行データを送信することができるようになる。走行直後にラップタイム測定をした際の動画の視聴や、データ解析やGoogleマップ上での走行ライン表示も可能になる。
NissanConnect NISMO Plusは、世界178のサーキット場の走行に対応する予定だ。これらの中には、F1レースが欧州を転戦する際に使用しているほぼ全てのサーキット場が含まれている。
日産自動車のモータースポーツ子会社であるニスモ社長の宮谷正一氏は、「GT-R NISMOのユーザーは、プロのレーシングドライバーが使っているテレメトリー技術と同様に、自身のサーキット走行データを分析し、より速いラップタイムを目指せるようになった」と述べている。
NissanConnect NISMO Plusと同様のサービスには、トヨタ自動車が2014年4月に発表した、スポーツカー「86」のオプション装備「スポーツドライブロガー」がある。スポーツドライブロガーは、GPSによる位置情報やCANを通じて得た車両制御信号を収集する機能を備えており、グランツーリスモ6上で実際のサーキット走行データを再現することができる(関連記事:「86」のサーキット走行データを「グランツーリスモ6」で再現、トヨタが発売)。
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