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声色は11種類、音声対話を低価格に実現する組み込みボード「Ruby Board」:音声認識・合成ボード
日立超LSIシステムズが、日本語の音声認識機能と音声合成機能を標準搭載した組み込みボードを発売する。音声認識合成機能の組み込み作業、ライセンスなどの初期費用が不要であるほか、11の話者から好みの声を選択できる。
日立超LSIシステムズは2015年8月31日、日本語の音声認識機能と音声合成機能を標準搭載した組み込みボード「Ruby Board」を同年9月1日より販売開始すると発表した。評価キットの価格は35万円。音声認識合成機能の組み込み作業、ライセンスなどの初期費用が不要であるほか、11の話者から好みの声を選択できる。
音声認識についてはホスト側からの登録のみで実装でき、発話については同社の日本語音声合成エンジン「Ruby Talk」が採用されており、「肉声感の高い合成音声を生成」(同社)することができる。
発話の話者バリエーションについては30代女性のハキハキした「みずき」を標準搭載しているが、この他にも20代女性の明るく元気な「みなみ」、40代男性の優しい声の「いちろう」、10代男性で元気な声の「たつや」など全11種類を選択できる(「みずき」以外はオプション扱い)。
評価キットはホストシステムと接続して音声認識と合成評価を行う「ベースボード」と、音声の入出力を行う「コアボード」の2枚で構成されており、コアボードは開発/評価後に量産システムへそのまま組み込むことができる。コアボードの価格は2万4000円(1000台購入時)。
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