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「ワゴンR」「スペーシア」のターボ車にも「S-エネチャージ」、免税基準は未達エコカー技術(2/2 ページ)

スズキは「ワゴンR」と「スペーシア」のターボエンジン車にマイクロハイブリッドシステム「S-エネチャージ」を搭載すると発表した。モーターアシストの動作速度域が発進後〜時速約100kmまで拡大し、JC08モード燃費も向上したが、エコカー減税の免税対象には入らなかった。

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「S-エネチャージ」採用したターボエンジン車でもエコカー免税にならず

 これらのターボエンジン車は、S-エネチャージの搭載によって税込み価格も変更されている。ワゴンRスティングレーのTグレードは1万9440円増の161万4600円、スペーシアのTグレードは3万2400円増の149万400円となった。新たに設定されたスペーシアカスタムのGSターボは160万3800円、XSターボは171万7200円(いずれの価格も2WDモデルの場合)。なお、S-エネチャージの搭載による価格上昇は、ハスラーの場合で1万5120円、スペーシアの自然吸気エンジン車で1万800円だった。

 これまでのハスラーやスペーシアでのS-エネチャージ採用では、2015年4月から新たに導入された平成32年度燃費基準に対して+20%達成車とし、エコカー減税の免税対象にすることが目的の1つになっていた。しかし、今回S-エネチャージを採用したターボエンジン車の場合、平成32年度燃費基準に対して+10%達成車としかなっておらず、取得税で80%、重量税で75%の減税にとどまっており、免税対象にはなっていない。

「ワゴンR」の非ターボエンジン車も燃費向上

 ワゴンRとワゴンRスティングレーの一部改良では、ターボエンジン車へのS-エネチャージの搭載の他に、S-エネチャージ搭載の自然吸気エンジン車やエネチャージ搭載車の燃費向上も図られている。

 JC08モード燃費は、S-エネチャージ搭載の自然吸気エンジン車の2WDモデルが33.0km/l、4WDモデルが30.8km/l、エネチャージ搭載車の2WDモデルが30.6km/l、4WDモデルが29.0km/lになっている。従来よりも約0.6〜0.8km/l燃費が向上しているが、これはS-エネチャージの動作時間や動作速度域の拡大、改良型R06A型へのエンジン変更の効果によるものだ。

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