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「スペーシア」がステレオカメラを搭載、時速100kmまで自動ブレーキ安全システム(1/2 ページ)

スズキは、スーパーハイトワゴンタイプの軽自動車「スペーシア」と「スペーシア カスタム」を改良した。軽自動車で初となるステレオカメラ方式の運転支援システム「デュアルカメラブレーキサポート」を採用するとともに、マイクロハイブリッドシステム「S-エネチャージ」の搭載でJC08モード燃費を32.0km/l(リットル)に向上した。

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 スズキは2015年5月19日、スーパーハイトワゴンタイプの軽自動車「スペーシア」と「スペーシア カスタム」を改良し、同日発売したと発表した。軽自動車で初となるステレオカメラ方式の運転支援システム「デュアルカメラブレーキサポート」の採用に加えて、マイクロハイブリッドシステム「S-エネチャージ」の搭載でJC08モード燃費を32.0km/l(リットル)に向上(スペーシアの2WDモデルの場合)するなど、大幅な改良となっている。価格は、スペーシアが127万4400〜150万3360円、スペーシア カスタムが152万8200〜176万2560円。月間販売目標台数は合計で8500台。


一部改良した「スペーシア」の外観。ボディカラーは「シフォンアイボリーメタリック」(左)と「フレンチミントパールメタリック」(右)(クリックで拡大) 出典:スズキ
一部改良した「スペーシア」の内装(クリックで拡大) 出典:スズキ

「デュアルカメラブレーキサポート」の価格は7万円

 今回の改良で注目すべきは、トヨタ自動車の「レクサスLS」の運転支援システムや、富士重工業の「EyeSight」に次いで採用されることになるステレオカメラ方式の運転支援システム「デュアルカメラブレーキサポート」だ。

「デュアルカメラブレーキサポート」のステレオカメラ
「デュアルカメラブレーキサポート」のステレオカメラ 出典:スズキ

 運転支援機能は大まかに分けて5つある。1つ目は、衝突被害軽減システム、いわゆる自動ブレーキだ。時速約5〜約100kmで走行速度域で動作し、ステレオカメラが前方の車両や歩行者を検知する。衝突の可能性があると判断した場合にブザー音とメーター内の表示によって警報を発する「前方衝突警報機能」、衝突の可能性が高まると警報に加え自動的に弱いブレーキを作動させてドライバーに衝突回避を促す「前方衝突警報ブレーキ機能」、衝突の可能性が高いと判断した後、ドライバーが強くブレーキを踏むと、ブレーキアシストが作動しブレーキ制動力を高める「前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能」、衝突が避けられないと判断した場合に、自動で強いブレーキが作動し、衝突の回避、または衝突被害を軽減する「自動ブレーキ機能」から構成されている。自動ブレーキについては、対象が車両であれば走行速度域が時速約5〜約50km未満のとき、対象が歩行者であれば走行速度域が時速約5〜約30km未満のとき、衝突を回避できる場合がある。

「デュアルカメラブレーキサポート」の衝突被害軽減システムの概要
「デュアルカメラブレーキサポート」の衝突被害軽減システムの概要(クリックで拡大) 出典:スズキ

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