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“日本版”製造業向けIoTの中核を目指すNEC、Industrial IoTを全面にアピールDMS2015(2/2 ページ)

NECは「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS2015)」(会期:2015年6月24〜26日)に出展し、2015年6月16日に発表した「NEC Industrial IoT」の一連のソリューションを提案した。

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タブレットでMESを管理

 新たにMES(製造実行管理)ソリューションとして出展したのが「IFS Applications for MES」だ。同社では、生産管理システムとしてスウェーデンのIFSのIFS Applicationsを使用しており、自社実践を通じた外部展開を進めているが、今回は同システムとMESを連携させ、製造の実行から、管理までを一元化して行えるソリューションを提案した。

 MESインタフェースを用意することで三菱電機の「e-F@ctory(イーファクトリー)」と連携し、三菱電機のシーケンサ(PLC)などを通じて製造装置のさまざまな実行情報をそのまま吸い上げられるようにする。

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IFS Applications for MESの仕組み(クリックで拡大)※出典:NEC

 また、MESの情報などをタブレットで遠隔地において閲覧することなども可能だ。将来的には、遠隔地において、工場の稼働状況を確認し、製造の工程に直接指示を出すことなども可能になるという。

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タブレットでMES情報を確認可能(クリックで拡大)

ウェアラブル端末で設備保全

 また新たなソリューションとして、眼鏡型のウェアラブル端末を活用した業務支援システムを参考出品。ウェアラブル端末に遠隔で作業指示を表示し、作業を支援する。画像認識技術を組み合わせることで、作業現場にマーカーなどを設置する手間がなく、作業指示を行えるという。将来的には「製造現場における組み立て作業などにも使いたいとしている」が、「製造での組み立て作業時間内で継続してバッテリーが持続するウェアラブル端末がないため、まずは設備保全などでの実用化を目指す」(ブース担当者)としている。

 また、産業用ロボットのM2Mでの管理ソリューションなども出展。ロボットの稼働監視や品質管理のソリューションについて説明を行っている。同システムの構築には、システム間や機器間、ベンダー間の違いを吸収する工場情報システム用ミドルウェア「ORiN」※4)を活用しているという。

photophoto 参考出展したウェアラブル端末(左)とORiNを活用したロボット制御(クリックで拡大)

※4)関連記事:いまさら聞けない ORiN入門

第26回 設計・製造ソリューション展(DMS2015)特集

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