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“日本版”製造業向けIoTの中核を目指すNEC、Industrial IoTを全面にアピールDMS2015(1/2 ページ)

NECは「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS2015)」(会期:2015年6月24〜26日)に出展し、2015年6月16日に発表した「NEC Industrial IoT」の一連のソリューションを提案した。

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 NECは2015年6月24〜26日の3日間、東京ビッグサイトで開催されている「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS2015)」に出展し、2015年6月16日に発表した「NEC Industrial IoT」※1)の一連のソリューションを提案した。

※1)関連記事:米独の製造業革新に対抗する“日本版”構築へ、NECがIoTモノづくり基盤を発表

 NEC Industrial IoTは、IoTを活用した次世代モノづくりの実現に向け、同社のソリューションを体系化し、一貫提供できるようにするもの。ドイツのインダストリー4.0※2)が象徴するような、工場の革新を行いモノづくりの自律化を実現する「Process Innovation(つながる工場)」と、GEのインダストリアルインターネット※3)が象徴するような、製品の革新を行い新たな製品の形やサービスを実現する「Product Innovation(つながる製品)」の両面での動きを支援する。

※2)関連記事:ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?

※3)関連記事:産業機器向けIoT団体「IIC」、その狙い

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NEC Industrial IoTを全面に押し出したNECブース(クリックで拡大)

核となる「ものづくり共創プログラム」

 NECではもともと、製造業としてのノウハウと、製品やサービスとして提供してきたICT(情報通信技術)を組み合わせて、製造業を支援する取り組みである「ものづくり共創プログラム」を2012年10月から推進してきた。同プログラムは、参加企業から持ち込まれる製造業としての困りごとを、NECが持つノウハウや会員企業が持つノウハウなどを寄せ集めて、最終的な解決を導きだすという手法を取る。既に同プログラムには、2015年5月末時点で562社、1471人が参加している。

 また、2015年度(2016年3月期)中には、1000社・3000人まで参加者を増やすことを目標としているが「増加ペースとしては高い目標だったが、NEC Industrial IoTの発表後、問い合わせも急増しており、十分に目標を達成できる状況にある。従来は大手製造業が多かったが、中堅・中小企業の参加を今後は増やしていけるのではないか」とNEC第一製造業ソリューション事業部 販売促進部長の関行秀氏は述べている。

 NEC Industrial IoTでは、ものづくり共創プログラムでの取り組みを核とし、IoTで得られる利点をモノづくりの現実的な利点へと落とし込むことができ、さらにそのノウハウを蓄積することで、製造業のIoT活用のベストプラクティス(最適な実践例)を導き出すことが特徴となる。

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NEC Industrial IoTで提供するサービス(クリックで拡大)※出典:NEC

 DMS2015の展示では、これらの一連のソリューションを出展した。

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