ニュース
新型「パジェロ」はスマホ連携ディスプレイ搭載、AndroidとiPhone両対応:車載情報機器
三菱自動車は、2015年夏発売予定の欧州向け「パジェロ」に、Googleの「Android Auto」とAppleの「CarPlay」に両対応するスマートフォン連携ディスプレイオーディオを搭載する。
三菱自動車は2015年5月29日、同年夏発売予定の欧州向け「パジェロ」(2016年モデル)に、Googleの「Android Auto」とAppleの「CarPlay」に両対応するスマートフォン連携ディスプレイオーディオを搭載すると発表した。この新型パジェロ以降、搭載車種や地域を順次拡大する計画である。
Android AutoとCarPlayは、スマートフォンと車載情報機器を連携して利用するためのプラットフォームだ。Android AutoはAndroidスマートフォンと、CarPlayは「iPhone」と連携できる。
新型パジェロのスマートフォン連携ディスプレイオーディオは、スマートフォンをUSBケーブルで接続することにより、スマートフォンの機能を使ってカーナビゲーションや音楽再生、メールやSNSの送受信、スマートフォンアプリなどを使えるようになる。また、Android Auto、CarPlayとも音声操作に対応しているため、運転中でも安全に利用できるという。
なお国内市場では、自動車メーカーがメーカーオプションやディーラーオプションで提供する車載情報機器に、Android AutoやCarPlayに対応する製品はまだ登場していない。三菱自動車が、新型パジェロを国内市場に投入する際の対応に注目が集まりそうだ。
関連記事
- ジュネーブを席巻した「CarPlay」は自動車業界に何をもたらすのか
アップルの「CarPlay」が初披露された「ジュネーブモーターショー2014」は、自動車業界のみならず、世界中のIT関係者の注目をも集めるイベントとなった。本記事では、同ショーで、メルセデス・ベンツ、フェラーリ、ボルボが展示したCarPlay対応車載器を紹介するとともに、CarPlayが今後の自動車業界に何をもたらすのか考えてみたい。 - 「Android Auto」「CarPlay」両対応の市販カーナビが欧米で発売、日本は未定
パイオニアは、「2015 International CES」において、「Android Auto」に対応する市販カーナビゲーションシステムを発表。Appleの「CarPlay」にも対応しており、2015年3月に北米市場に投入後、欧州やオーストラリアなどにも展開を拡大する計画。日本での対応時期は未定だ。 - ホンダが車載情報機器にAndroidを採用、プロセッサは「Tegra」
NVIDIAは、ホンダが欧州市場で2015年に発売する「シビック」と「シビックツアラー」、「CR-V」に搭載される車載情報機器「Honda Connect」のプロセッサに「Tegra」が採用されたと発表した。さらに、Honda ConnectのプラットフォームにAndroidが採用されたという。 - アウディは「CarPlay」と「Android Auto」に両対応、2015年から
Audi(アウディ)は、Appleが「iPhone」向けに提供する車載情報機器との連携機能「CarPlay」と、GoogleがAndroidスマートフォン向けに提供する同様の機能「Android Auto」の両方に、2015年から対応すると発表した。 - 中国では「CarPlay」も「Android Auto」も不要、百度が「CarLife」で両端末対応
中国の検索大手である百度(Baidu)は、スマートフォンと連携してカーナビゲーションなどを行う新サービス「CarLife」を中国国内で展開する方針だ。同様のサービスには、Appleの「CarPlay」やGoogleの「Android Auto」があるが、中国ではCarLifeが先行することになる。またCarLifeはiOSとAndroidの両端末に対応することも特徴となる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.