連載
こいつ、動くぞ!――Raspberry Pi 2でWindows10 IoT Coreを動かしてみる:ラズパイ2で遊ぼうぜ(2/2 ページ)
2015年4月末にリリースされた「Windows 10 IoT Core」。Raspberry Pi 2やGalileoといったボードコンピュータで動くこのWindowsでどんなことができるのか。まずはインストールから始めてみたい。
SDカードのドライブ番号を知る
さてここからはちょっと手間の掛かる作業になる。Rasberry Pi 2で使いたいSDカードをPCにセットする。Windowsキー+Xなどで「コマンドプロンプト(管理者)」を選んで開いたら、以下のようにタイプする。
diskpart
これで別画面が起動するので、
list disk
と入力する。すると今の環境ではSDカードスロットは「ディスク2」であることが分かる。
Windows 10をインストールする
最後に、以下のコマンドを入力する
C:\Windows\system32 > cd C:\raspberry C:\raspberry > dism.exe /Apply-Image /ImageFile:flash.ffu /ApplyDrive:\\.\PhysicalDrive2 /SkipPlatformCheck
実際の入力時には上記のコマンドをCtrl+sで保存し、コマンドプロンプト上で右クリックをして貼り付けた方が楽だ。
これでSDカードにWindows 10がインストールされた。早速Raspberry Pi 2にMicro SDカードを差し込んで起動してみよう。なお、Windows 10の状態はリモート画面のように、ほかのPCのブラウザ上からも見ることができる。Rasberry Pi 2のIPアドレスをブラウザに入力すると下記のような画面が表示される。無線LANルータの管理画面のようなイメージだ。
マイクロソフトの開発者サイトには、Raspberry Pi 2で動かすためのサンプルプログラムが用意されている。次回はこのプログラムのいくつかを動かしてみることにしたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「Raspberry Pi 2」をイジリ倒す(応用編1) PCからリモート接続する
2回に渡ってお届けした「基礎編」でRaspberry Pi 2の基本的な設定方法は理解していただけただろうか。今回は応用編として、Windows PCからRaspberry Piにリモート接続して利用する方法を見ていこう。 - 「Raspberry Pi 2」をイジリ倒す(基礎編2) HD対応とX Window Systemの起動
前回は「Raspberry Pi 2」へのNOOBSによるインストールから起動までを紹介した。今回は基礎編の最後として、Raspberry Piのコンソール画面の日本語化に加えて、もう少し先、ハイビジョン対応とX Window Systemの起動までを追っていきたい。 - 「Raspberry Pi 2」をイジリ倒す(基礎編1)、まずはOSを入れるのだ
手のひらサイズマシン「Raspberry Pi」のバージョンアップ版、「Raspberry Pi 2」が登場した。Raspberry Piではどのようなことができるのか、今回はまずOSインストールするまでを紹介する。 - Raspberry Pi 2で動く「Windows 10 IoT Core」プレビュー版が提供開始
米Microsoftは「Raspberry Pi 2」などで動作する「Windows 10 IoT Core」の「Insider Preview」を提供開始した。 - 「Windows Embedded」は「Windows 10 IoT」へ、組み込み機器向けに3製品を投入
マイクロソフトの「Windows Embedded」シリーズが「Windows 10」投入に合わせ、「Windows 10 IoT」シリーズへと一新される。「Windows 10 IoT」シリーズは現在3製品が用意され、幅広い組み込み機器をサポートする。 - 組み込み業界からも注目のWindows 10、桃色もあるマイクロソフト
ESEC2015のマイクロソフトブースではWindows Embeddedや搭載製品の紹介の他、今夏に登場する「Windows 10 IoT」の紹介が耳目を集めていた。「IoTあるじゃん」プロデュースの「PinKit」の先行予約も受け付けている。