炭素繊維強化樹脂の意外な活用法
2015年4月22日〜4月24日に東京ビッグサイトで、医療機器設計/製造の展示会「MEDTEC Japan 2015」が開催されました。
MEDTEC Japanは医療機器そのものではなく、その設計/製造に使う装置や部品、材料などを扱う展示会です。このため、展示の主役になったのは、装置や半導体、電子部品、材料のメーカーでした。MONOistのMEDTEC Japan 2015の特集サイトでは、半導体・電子部品メーカーを中心に展示リポートを掲載しています。
さて、私が取材した中で興味深かったのが、大手繊維メーカー・帝人ブースの展示です。ど真ん中に鎮座していたのは、手術台と、患者の頭を固定するフレームでした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ≫モノづくり編集のこぼれ話
- BMWのEVとドリームライナーの共通点は炭素繊維強化樹脂、リサイクル技術で協業へ
自動車分野での量産採用が始まりつつある炭素繊維強化樹脂(CFRP)。2013年後半に発売する電気自動車(EV)「BMW i3」のコックピットにCFRPを採用するBMWは、同様に「B787ドリームライナー」の機体の大部分をCFRPで製造しているボーイングと、CFRPのリサイクル技術で提携する。 - CFRP製自動車部品の採用拡大に必要なことは「工場の自動化」
「第27回日本国際工作機械見本市」の特別講演に三菱レイヨン 炭素繊維・複合材料技術統括室 担当部長の小川繁樹氏が登壇。同社独自の炭素繊維強化樹脂(CFRP)の生産技術や今後の展開について語った。 - 炭素繊維強化樹脂はなぜ高価なのか、熱可塑性樹脂の適用が限界を打ち破る
自動車の軽量化に大きく貢献するとされている炭素繊維強化樹脂は、高価なこともあって量産車の構造部材に採用されている例はまれだ。しかし、NEDOのプロジェクトが開発した熱可塑性樹脂を用いる炭素繊維強化樹脂であれば、その限界を打ち破れるかもしれない。 - CFRPの知財マップ/炭素繊維で世界シェア7割を占める日本企業の知財勢力図は?
炭素繊維強化樹脂(CFRP)の原料として注目を集める炭素繊維(CF)。その世界市場の7割を日本のメーカーが握っている。CFRPとCFの知財動向をチェックする。