ニュース
女性が中心になって開発したマンモグラフィーは「かわいくて使いやすい」:2015国際医用画像総合展
東芝メディカルシステムズは、医療用画像診断機器の展示会「2015国際医用画像総合展(ITEM2015)」において、乳がん検査などに用いられるマンモグラフィー(乳房X線検査)「MAMMOREX Pe・ru・ru(以下、Pe・ru・ru)」の新製品を展示した。
東芝メディカルシステムズは、医療用画像診断機器の展示会「2015国際医用画像総合展(ITEM2015)」(2015年4月17〜19日、パシフィコ横浜)において、乳がん検査などに用いられるマンモグラフィー(乳房X線検査)「MAMMOREX Pe・ru・ru(以下、Pe・ru・ru)」の新製品を展示した。
Pe・ru・ruは、小柄な日本人女性に合わせて開発されたマンモグラフィーである。従来のマンモグラフィーは、X線撮影の際に、自転車や二輪車のように横に突き出た棒状の取っ手に握るのが一般的だった。しかしこの場合「患者の腕から胸部にかけて力が入り過ぎてしまい、うまく撮影できないことがある」(同社の説明員)という。Pe・ru・ruは、力が入りすぎないような取っ手を、人間工学の観点から開発した。
さらに、女性メンバーを中心に開発を進めることにより、ユーザーである女性が安心して検査を受けられるような装置デザインを施した。真珠をモチーフにした丸みを帯びたデザインとパールホワイトの彩色により「使いやすい上に、かわいい感じに仕上がった」(同説明員)。
関連記事
- 画像診断で高まる3D表示へのニーズ、3Dプリンタとの連携も
「2014国際医用画像総合展(ITEM 2014)」では、CTで取得した2次元画像を3次元(3D)化して表示するといった展示が目立った。さらに、そのデータを3Dプリンタで印刷し、教育や診断に生かすというアイデアも提案されている。 - 軽量・スリム化したワイヤレスFD搭載の移動型フルデジタルX線撮影装置
シーメンス・ジャパンは、移動型フルデジタルX線撮影装置「Mobilett Mira Max」を発表した。従来型の外形厚25mm/重量4.8kgから、外形厚19mm/重量3.0kgに軽量・スリム化したワイヤレスFDを採用している。 - 富士フイルム、DR方式・カセッテサイズデジタルX線画像診断装置を発売
独自の抗菌コート技術「HYDRO AG」を活用し、カセッテ全面を銀系抗菌剤含有の超親水性膜でコーティングした抗菌仕様で、清潔で衛生的に使用できる。また、新開発のノイズ低減回路の搭載により、低線量での撮影が可能になった。 - 島津製作所、X線TVシステムの骨密度測定アプリケーションを発売
X線TVシステム「SONIALVISION G4」に搭載することで、骨折が疑われる部位の画像診断や、従来は専用装置で行っていた骨密度測定が1台で行える。骨密度測定では、種類の異なるX線を照射し、骨の吸収率の差で骨密度を測定するDXA法を採用した。 - コニカミノルタのカセッテ型デジタルX線撮影装置、重さはわずか2.6kg
14インチ×17インチサイズのワイヤレスタイプDR(Digital Radiography)としては「世界最軽量」(コニカミノルタ)の2.6kgを実現している。バッテリ性能も強化し、フル充電で従来の約1.5倍となる300画像を撮影できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.