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富士フイルム、DR方式・カセッテサイズデジタルX線画像診断装置を発売医療機器ニュース

独自の抗菌コート技術「HYDRO AG」を活用し、カセッテ全面を銀系抗菌剤含有の超親水性膜でコーティングした抗菌仕様で、清潔で衛生的に使用できる。また、新開発のノイズ低減回路の搭載により、低線量での撮影が可能になった。

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 富士フイルムは2014年12月1日、バッテリー交換タイプのDR方式・カセッテサイズデジタルX線画像診断装置(カセッテDR)「FUJIFILM DR CALNEO Smart(カルネオ スマート)」シリーズを、富士フイルムメディカルから発売した。

 今回発売されたカルネオ スマートは、同社独自の抗菌コート技術「HYDRO AG(ハイドロエージー)」を活用し、カセッテ全面を銀系抗菌剤含有の超親水性膜でコーティングした、抗菌仕様のX線画像診断装置。従来の抗菌コートと比べ、約100倍の抗菌性能を可能にした。超親水性膜により、カセッテ表面に付着した汚れも拭き取りやすく、清潔で衛生的に使用できる。

 また、新開発のノイズ低減回路の搭載により、低線量での撮影が可能になった。透過時にX線が吸収されやすいため、撮影画像のコントラストが低下する心臓・縦隔部などの撮影で大幅にノイズ抑制ができる。オプションの新画像処理ソフトウェア「Virtual Grid(バーチャルグリッド)」を使用することで、撮影画像からX線の散乱線成分を除去できる。これにより、金属製フィルターのグリッドを使わなくても画像のコントラスト・粒状性が向上でき、CR方式の約4分の1のX線量で高画質な画像を取得できる。

 内臓メモリには、最大100枚の画像を保存できる「メモリモード撮影」機能を標準搭載した。従来のCR回診撮影では、複数枚のカセッテを持ち運んだり、1回の撮影ごとにCRカセッテを読み取る必要があったが、コンソールがない環境でも撮影できる。

 さらに新フレームには、金属の中で最も軽量で強度性能に優れたマグネシウム合金を採用した。重量は14×17サイズが2.6kg、17×17サイズが3.2kg。裏面カバーの基礎フレームには、シェル(貝殻)構造を採用した。全面耐荷重は310kg。

 標準ユーザー渡し価格は、標準構成で2190万円(税抜き)。フラットパネルセンサは、温度・湿度などの環境変化に強い「GOSモデル」とX線変換効率に優れた「CsIモデル」の2種類をラインアップし、それぞれ14×17インチと17×17インチを用意した。

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