軽量・スリム化したワイヤレスFD搭載の移動型フルデジタルX線撮影装置:医療機器ニュース
シーメンス・ジャパンは、移動型フルデジタルX線撮影装置「Mobilett Mira Max」を発表した。従来型の外形厚25mm/重量4.8kgから、外形厚19mm/重量3.0kgに軽量・スリム化したワイヤレスFDを採用している。
シーメンス・ジャパンは2015年3月23日、軽量・スリム化したワイヤレスFD(Flat Detector:フラットディテクタ)を採用した、移動型フルデジタルX線撮影装置「Mobilett Mira Max(モビレット ミラ マックス)」を発表した。発売は同年4月からの予定。
Mobilett Mira Maxは、2014年12月に発売されたワイヤレスFD「MAX wi-D」を搭載。従来の移動型フルデジタルX線撮影装置「Mobilett Mira」のワイヤレスFDを軽量・スリム化したもので、外形厚/重量を25mm/4.8kgから19mm/3.0kgにした。視野サイズは従来型と同じ35×43cmで、画像表示時間・充電時間を短縮した他、機動性も向上している。さらに、視野サイズ24×30cmのワイヤレスFD「MAX mini」(外形厚16mm/重量1.6kg)をラインアップに加えたことで、保育器内や手・膝などの小さな関節の検査にも対応するという。
また、操作性にも優れ、アームだけが独立して大きく旋回するため、狭い場所でもさまざまな角度から関心領域を捉えることができる。アームのヘッド部分を目的の位置に移動させると、的確に位置が決まるカウンターバランス機構により、ベッドサイドでのポジショニングもミリ単位で可能にした。撮影ユニットは約375kgと軽量・コンパクトで、バッテリー/外部電源のいずれでも撮影できる。
同社では、これらの機能により、限られたスペースや時間を有効に活用でき、日常業務の他、迅速な操作と高画質画像が必要とされる臨床現場などにも対応できるとしている。
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