シーメンス、ドイツの統合ソフトウェア企業 TESIS PLMwareを買収:PLMニュース
独シーメンスは、独TESIS PLMwareを買収したことを発表した。TESIS PLMwareは、製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアと他のエンタープライズ向けアプリケーションとの統合で高い評価を得ている。
独シーメンスは2013年12月19日(現地時間)、ドイツの統合ソフトウェア企業 TESIS PLMwareを買収したことを発表した。買収後、TESIS PLMwareはシーメンス産業オートメーション事業部のビジネスユニットであるシーメンスPLMソフトウェアに組み込まれる予定だ。
TESIS PLMwareは、中堅〜大企業向けに、統合PLM環境や高度に効率的な製品開発プロセスの構築を支援するコンサルタント/ソフトウェア企業として1988年に設立。特に製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアと他のエンタープライズ向けアプリケーションとの統合で高い評価を得ている。同社は1992年以来、シーメンスPLMソフトウェアの重要なパートナーだったという。
製造業の設計開発・製造において、コストを抑制しながら競争優位性を確保していくには、エンタープライズ向けソフトウェアの統合、とりわけPLMとERPの相互運用性を高めて情報交換をシームレスに効率化していくことが重要になってきている。
今回の買収により、顧客企業がそれぞれ自社のグローバルな製品開発・製造環境にTeamcenterのPLMポートフォリオをよりシームレスに統合できるようにすることが狙いだ。シーメンスのTeamcenterと世界の主要なERPシステムやMES、CRM、SCMなどのエンタープライズ向けアプリケーションとの実証済みの統合ソリューションを提供し、顧客のITコストの削減と効率性向上を支援していく。
シーメンスでは、製品開発系のシステムと生産系のシステムの完全な統合とそれによるリードタイムの大幅な削減を理想像として追求。「インダストリー4.0」としてグループを挙げてポートフォリオの拡充やシステムの統合などを推進している(関連記事:シーメンスが描くモノづくりの青写真は、現実と仮想、ソフトとハードをシームレスに結ぶ世界)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- シーメンスPLMの日本法人社長に堀田氏が就任。LMSジャパン社長と兼任
シーメンスPLMソフトウェアは、日本法人の新社長就任を発表。併せて、今後の同社製品のビジョンも説明した。 - シーメンスが描くモノづくりの青写真は、現実と仮想、ソフトとハードをシームレスに結ぶ世界
シーメンスPLMソフトウェアは年次ユーザーイベント「Siemens PLM Connection Japan 2013」を開催し、製品ポートフォリオや戦略などについて説明した。 - BMWが採用するシーメンスの「SIMATIC」、目指すのは「インダストリー4.0」の実現
シーメンス・ジャパンは「システム コントロール フェア2013」で、19年ぶりのリニューアルとなった新たなPLC「SIMATIC S7-1500 ファミリー」を紹介。合わせて新製品に関連して描く将来のモノづくりの姿について説明した。