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「アイデアの交差点」24時間ハッカソン開催:Open Hack Day Japan 3リポート(5/5 ページ)
2015年3月7、8日にヤフー主催の24時間の開発イベントが開催された。素材は提供されるが、何を作るかは自由。スマホアプリやIoTなど多彩な作品が出そろった。本稿ではイベントで作られた作品、面白ネタ、今回のハッカソンが生まれた背景などを紹介する。
「満身創痍」の「食バン」。「遅刻しそうになり食パンをくわえて走っていたら運命の人とぶつかる」を実現したアプリ。「iBeacon」を使用。あらかじめ自分のタイプと出会いたいタイプを登録しておき、相思相愛の人が近くにいると知らせてくれる。開発者は女子大生3人組だ。
全社でハッカソンを推進
ヤフー日本法人のハッカソンは、ヤフー CMO室・サービスマネージャーの武居秀和氏が米Yahooで開催されていたイベントを日本に持ち込んだことがきっかけだそうだ。2012年に同社の経営が新体制になってから、会社としても積極的に推進してきたという。2012年からはヤフー社員がサポートしながら大学生や高専学生が開発を行う「Hack U」も実施している。
ハッカソンは開発工程を24時間など短時間に濃縮して体験できる場所だ。普段の開発にはルールや制限があるが、ハッカソンでは好きな技術を使い自分の実現したいアイデアを試すことができる。武居氏がハッカソンを開催してきた理由も、自身が出たいからだそうだ。大変だが楽しいのが開発イベントの醍醐味(だいごみ)でもある。参加してみれば何かしら得るものがありそうだ。
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