ニュース
「エクストレイル」にFFハイブリッドシステム搭載、燃費は20.6km/l:エコカー技術(2/2 ページ)
日産自動車は、中型SUV「エクストレイル」のハイブリッドシステム搭載モデル「エクストレイル ハイブリッド」を発表した。同社として国内初採用となるFF車向けハイブリッドシステムの搭載により、2WD車で20.6km/l(リットル)、4WD車で20.0km/lのJC08モード燃費を達成。エコカー免税の対象車となった。
排気量2.5lガソリンエンジン車をしのぐトルク
エクストレイル ハイブリッドのFF車向けハイブリッドシステムは、米国市場では2013年夏発売のSUV「パスファインダー」に採用されていた。国内市場では、エクストレイル ハイブリッドが初採用となる。なおパスファインダーのリチウムイオン電池パックは、日立オートモティブシステムのグループ会社である日立ビークルエナジーが納入している(関連記事:日立オートモーティブがマキシムの電池監視ICを採用、日産のハイブリッド車に搭載)。
エンジンについては、排気量2.0lのガソリンエンジン「MR20DD」をハイブリッドシステム向けに最適化した。補機ベルトの廃止や低フリクションオイルシールの採用により基本性能も向上している。最高出力は108kW(6000rpm)、最大トルクは207Nm(4400rpm)。ハイブリッドシステムのモーター「RM31」は、最高出力が30kW、最大トルクが160Nm。ハイブリッドシステム全体では、低速から全域にわたり排気量2.5lガソリンエンジン車をしのぐトルクが得られるとしている。
この他、左右のフロントドアとバックドアの3カ所にハイブリッド専用エンブレムを装着。メーター中央のディスプレイには、ハイブリッドシステムの動作状態が表示される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日産がFF車用ハイブリッドシステムを試作車に搭載、量産は北米市場で2013年から
日産自動車は、開発中のFF車用のハイブリッドシステムを搭載した試作車を公開した。試作車のベース車両は、北米市場で販売されている7人乗りのクロスオーバーSUV(スポーツ多目的車)「インフィニティ JX」である。 - 4種類のHEVシステムを展開する日産、2016年度までに15車種を投入
日産自動車は、2016年度末までにハイブリッド車(HEV)を新たに15車種投入する。これら15車種は、既に量産車に採用されているFR車向けハイブリッドシステム(HEVシステム)やマイクロHEVシステム「S-HYBRID」、新開発のFF車向けHEVシステムを搭載する車両に加えて、2015年度に発売するプラグインハイブリッド車から構成される。 - 日立オートモーティブがマキシムの電池監視ICを採用、日産のハイブリッド車に搭載
Maxim Integrated Products(マキシム)は、同社の車載二次電池セル監視ICが、日産自動車の北米市場向けハイブリッドSUV「パスファインダー ハイブリッド」に採用されたと発表した。 - 日産が新型「エクストレイル」を発表、「世界初」の快適走行システムを搭載
日産自動車は、「フランクフルトモーターショー2013」において、新型「エクストレイル」を発表した。SUVに求められる快適な走行性能を実現するために搭載した「世界初」(日産自動車)のシステムの解説映像も公開されている。 - 新型「エクストレイル」の自動ブレーキ機能、価格は7万7700円に設定
新型「エクストレイル」の価格情報が公開された。単眼カメラを用いた自動ブレーキ機能などを有する「エマージェンシーブレーキパッケージ」の価格は7万7700円。この価格設定は、安価な自動ブレーキ機能の搭載で先行した競合他社を強く意識したものだ。