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2020年の手術ロボットは赤血球を直接扱える!?:未来医XPO
川崎重工とシスメックスの合弁企業・メディカロイドは、「未来医XPO’15」において、2019〜2020年を目標に開発を進めている手術ロボットのイメージデモを披露した。
メディカロイドは、「未来医XPO’15」(2015年3月28日〜4月5日、神戸国際展示場)において、手術ロボットのイメージデモを披露した。
同社は、産業用ロボットを展開する川崎重工業と、血液分析装置などの医療機器を扱うシスメックスが出資する合弁企業で、両社の技術を生かした医療用ロボットの開発を目指している。2015年4月2日には、親会社2社から25億円の増資が発表されている(関連記事:川崎重工とシスメックス、手術支援ロボットを本格開発)。
未来医EXPO’15には、川崎重工業、シスメックスとともにメディカロイドも出展。そこで展示していたのが、同社が2019〜2020年を目標に開発を進めている手術ロボットのイメージデモだ。現時点では、独自に開発した手術ロボットを用意できないこともあって、デモには川崎重工業の医薬・医療用ロボット「MC004N」が用いられている(関連記事:川崎重工、衛生面に優れた医薬・医療向けアーム型ロボット2機種を発売)。
デモは主に児童・学生向けとなっており、MC004Nの先端に付けた鉗子(かんし)を3Dマウスで操作して、赤血球の形をしたチップがたくさん置いてある心臓型のケースの中から、制限時間内に黒色のチップをいくつ取り出せるのかチャンレンジする内容になっている。
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