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トヨタがモータースポーツ機能を本社に集約、外国人副社長と女性常務役員も選任:製造マネジメントニュース(2/2 ページ)
トヨタ自動車は2015年4月1日に実施する役員体制の変更や組織改正について発表した。グループ内で分散していたモータースポーツ関連の機能を本社に集約した他、初の外国人副社長と女性常務役員の選任も行った。
「BRコネクティッド戦略企画室」と「町いちばん室」を新設
これらの他、通信によってつながることで自動車の新たな価値を生み出すと言われているコネクテッドカー推進に向けた事業戦略を企画する「BRコネクティッド戦略企画室」が、部格の直轄組織として新設される。
地域本部では、第1トヨタ企画部 海外営業支援室を改組して、部格の「町いちばん室」を新設する。町いちばん室は、グローバルでの販売活動のノウハウを活用して、それぞれの地域や街に最適な商品を届けるなどして顧客満足を生み出すことを目的とした組織だ。また、Leroy氏が第1トヨタのPresidentに就任するのに併せて、新興国を対象とする第2トヨタの傘下にあったアフリカ本部が、第1トヨタに移管される。
個別技術を扱うユニットセンターの再編も行う。エンジン技術領域の傘下にあった、エンジン先行設計部とエンジン先行制御システム部を、新設のパワートレーン先行技術領域に移管する。エンジン先行設計部の名称は変わらないが、エンジン先行制御システム部はユニット先行制御システム開発部に改称する。
パワー半導体やハイブリッドシステムを手掛ける広瀬工場(愛知県豊田市)は、車両系生産技術・製造本部からユニットセンターに移管される。
生産管理本部では、生産管理部とグローバル生産推進センターを再編し、新たに生産管理部とTPS推進センターを設ける。
これらの組織改正の結果、組織数(部組織)は、222部から227部に増える。
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