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理想のコンパクトカー「iK-2」は全長4023×全幅1920mm、排気量1l直噴ターボ搭載:ジュネーブモーターショー2015(2/2 ページ)
スズキは、「第85回ジュネーブ国際モーターショー」で、同社が「理想のコンパクトカー」とする「iK-2」と小型四輪駆動車「iM-4」、2台のコンセプトカーを公開した。iK-2をベースとする量産車は2016年初頭に欧州市場に投入する予定。
「S-エネチャージ」は欧州では「SHVS」に
一方、小型四輪駆動車のiM-4は、「Shape the Inspiration(インスピレーションを形にする)」をコンセプトとして、個性的であるとともにスズキの四輪駆動車の伝統も感じさせる車両になっている。
外形寸法は、全長3693×全幅1709×全高1566mm。全長3750mm以下とされるAセグメント車になる。
シンプルながら愛着や親しみがあり、かつ新しさを感じるようなデザインに加えて、「エスクード」などのスズキの四輪駆動車の特徴である貝殻形状のボンネットや、スイフトなどに採用されている黒色のA/Bピラー、初代「セルボ」や「フロンテクーペ」から受け継いだCピラー周りからリヤへの造形を採用。スズキの伝統を感じるデザインが随所にちりばめられている。
iK-2と同様に次世代軽量プラットフォームを採用し、排気量1.2lのデュアルジェットエンジンに、新開発のマイルドハイブリッドシステム「SHVS」を組み合わせた。
なおSHVSは、ISG(モーター機能付発電機)によるモーターアシストと効率のよい回生発電を行うとされている。この機能は、2014年8月発売の「ワゴンR」に搭載された「S-エネチャージ」と同じだ(関連記事:スズキの「ワゴンR」がマイクロハイブリッド化、燃費向上も価格差は約23万円)。欧州市場では、今回のSHVSという名称で展開することになりそうだ。
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