23万円で買える光造形方式3Dプリンタ「ノーベル 1.0」がついに発売:3Dプリンタニュース(2/2 ページ)
XYZプリンティングジャパンは、同社初となる光造形方式の3Dプリンタ「ノーベル 1.0」を2015年3月上旬より販売すると発表。熱積層方式と比較して高価な光造形方式を採用しながら、22万9800円という価格を実現した。
USBメモリからの出力にも対応
積層ピッチの調整やサポート部分の造形、エッジ(ラフト)の有無といった選択はノーベル 1.0専用のソフトウェア「XYZwareNobel」を利用する。対応OSは、Windows 7、Mac OS X 10.8以上。なお、Mac OSについては2015年4月以降の対応となっている。PCとノーベル 1.0の接続には、本体背面に設置されているUSB2.0ポートを利用する。また、3Dデータが記録されたUSBメモリから、PCを介さずに造形を行うことも可能だ。3Dデータのフォーマットは、STLとXYZ Formatに対応する。
2015年中には3Dフードプリンタも
会見にはXYZprintingの会長で、XYZプリンティングジャパンの代表取締役も務めるSimon Shen氏が登壇した。同氏はXYZprintingが販売する3Dプリンタのマーケットシェアについて「Gartnerの調査によれば、2014年の世界市場における3Dプリンタの出荷台数は10万8000台で、そのうちFDM方式のものは9万9000台となっている。このうち、FDM方式の市場におけるXYZprintingのマーケットシェアは約30%」と説明した。
また同氏は今後のXYZprintingの事業方針として、3Dフードプリンタを2015年度の後半に発売する方針を明らかにした。なお、「食品メーカーと提携するのかどうかといったビジネスモデルなどについては未定」(Shen氏)としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 光造形方式でも低価格化の波が!? XYZプリンティングが「Nobel 1.0」を参考展示
XYZプリンティングジャパンは「ものづくりNEXT↑2014」の集中展示「3Dプリンタの未来」(会期:2014年11月12〜14日)に出展し、光造形方式の3Dプリンタ「Nobel 1.0」を参考展示した。 - ローランドDGが小型3Dプリンタをお披露目、競争過熱の中で勝算は?
ローランドDGは「第25回 設計・製造ソリューション展」において、開発を発表していたデスクトップ型の小型3Dプリンタと小型切削加工機を参考出品した。 - FDM方式3Dプリンタで曲げられるものを作る、慶大とJSRが共同開発
JSRは、「SEMICON Japan 2014」内の特別展「World of IoT」において、慶應義塾大学准教授の田中浩也氏と共同で開発している、熱可塑性エラストマーを材料に用いた3Dプリンティング技術の開発成果を披露した。 - 和菓子を作る「3Dフードプリンタ」を高校生が開発――RepRapをベースに
東京工業大学附属科学技術高等学校 門田ロボテクは「Maker Faire Tokyo 2014」に出展。高校生たちが開発した和菓子(練り切り)を出力する3Dフードプリンタの展示デモを行った。 - ショコラティエのためのチョコレート3Dプリンタ「CocoJet」
米3D Systemsは「2015 International CES」において、米チョコレート大手のHershey(ハーシー)と共同開発したチョコレート3Dプリンタ「CocoJet」の参考展示を行った。