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23万円で買える光造形方式3Dプリンタ「ノーベル 1.0」がついに発売3Dプリンタニュース(1/2 ページ)

XYZプリンティングジャパンは、同社初となる光造形方式の3Dプリンタ「ノーベル 1.0」を2015年3月上旬より販売すると発表。熱積層方式と比較して高価な光造形方式を採用しながら、22万9800円という価格を実現した。

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 台湾Kinpoグループ傘下のXYZprintingの日本法人であるXYZプリンティングジャパン(以下、XYZ)は2015年2月10日、東京都内で会見を開き、光造形(SLA)方式の3Dプリンタ「ノーベル 1.0」を発表した。同社初となる光造形方式の3Dプリンタで、同年3月上旬より販売を開始する。SLA方式と熱積層方式(FDM)方式の3Dプリンタを比較した場合、一般的にSLA方式の方がより高精度な造形が可能だが、その分価格が高くなる。しかしノーベル 1.0は、SLA方式を採用しながらも税込み価格を22万9800円に抑えたことが特徴だ。


XYZプリンティングジャパン ゼネラルマネージャーの吉井宏之氏と「ノーベル 1.0」の販売チャネル一覧(クリックで拡大)出典:XYZプリンティングジャパン

 会見に登壇したXYZプリンティングジャパン ゼネラルマネージャーの吉井宏之氏は、ノーベル1.0について「ビジネスのみならず、一般ユーザーにも高いレベルの3Dプリンティングを楽しんでいただけるよう、他社のSLA方式の3Dプリンタより大幅に価格を抑えた。弊社のFDM方式を採用した『ダヴィンチ』シリーズと同じく、誰にでも使っていただける3Dプリンタ。フィギュアやジオラマなどの趣味の分野から、建築模型や製造業における試作など、幅広い分野での使用が可能」と説明した。

光造形方式の3Dプリンタ「Nobel 1.0」。右側の写真はトップカバーを装着した状態(クリックで拡大)

 ノーベル 1.0は、FDM方式を採用するダヴィンチシリーズの上位機種という位置付けになる。本体サイズは280×337×590mmで、重さは9.6kg。最大造形サイズは128×128×200mmで、積層ピッチは25μm/0.05mm/0.1mmから選択可能だ。2015年1月に発売された最大造形サイズが150×200×200mmの「ダヴィンチ 2.0A Duo」と比較すると、最大造形サイズは小さくなるが、最小積層ピッチは4分の1と、より高精度な造形が可能になっている。

「ノーベル 1.0」で出力した造形物(クリックで拡大)出典:XYZプリンティングジャパン(クリックで拡大)

 造形材料にはXYZが販売する専用の液体レジンを使用する。ノーベル1.0を購入した場合、最初に500gの液体レジンが同梱されているが、それ以降は1kg(500g×2本)を1万5800円で購入する必要がある。また、ノーベル 1.0専用の交換用レジンタンクも7200円で販売される(いずれも税込み価格)。タンクを交換する目安は「液体レジンを1kg使用するごと」(XYZ)になるという。また、ノーベル 1.0には、残量が少なくなると自動で液体レジンを充てんする機能が搭載されており、造形中に材料が不足してしまう心配がない。

「ノーベル 1.0」のレジンタンク部分(左)と購入した際に同梱される機材の一覧(右)(クリックで拡大)

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