福島県が医療機器関連産業の集積目指す、「日本初」の研究開発センターも建設中:MEDIX関西
福島県は、「第5回 関西 医療機器開発・製造展(MEDIX関西2015)」において、同県が推進している医療機器関連産業の振興策についてアピールした。
福島県は、「第5回 関西 医療機器開発・製造展(MEDIX関西2015)」(2015年2月4〜6日、インテックス大阪)において、同県が推進している医療機器関連産業の振興策についてアピールした。
日本の医療機器生産額を都道県別で見ると、テルモの主力工場がある静岡県が第1位で、第2位は東芝メディカルシステムズが本社を構える栃木県だ。これらに次ぐ第3位が福島県である。同県も、オリンパスの内視鏡工場があることが上位に来る一因になっているが、医療機器関連の中小企業が多いことでも知られている。自社ブランドで医療機器を生産していない医療機器の受託生産金額で全国1位、医療用機械器具の部品等生産金額でも全国1位であることは、その事実を証明している。
その福島県は2005年度から「うつくしま次世代医療産業集積プロジェクト」を推進しており、産学官連携による医療機器関連産業の振興に注力している。
その振興策をさらに推し進めるため郡山市富田町に建設しているのが「福島県医療機器開発・安全性評価センター(仮称)」である。同センターは、免震構造の2階建て(一部3階建て)となっており、建屋の延べ床面積は1万1529m2。開所は2017年度を予定している。
センターの最大の特徴は、医療機器の安全性評価に必要な、豚を使った本格的な動物実験を行える動物実験部門と、動物実験以外の特性試験を行える試験部門の両方をそろえていることだ。「両方の実験/試験を行える公的な施設は日本初だ。同センターでは安全性評価だけでなく、医療機器メーカーとのマッチングや、コンサルティング、人材育成といった機能もあり、医療機器関連の中小企業や新規参入企業を後押しすることも目的の1つになっている」(福島県医療関連産業集積推進室)という。
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