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障害のある子どもの動きをサポートする“外骨格”、3Dプリンタで製造MEDIX関西

ストラタシス・ジャパンは、「第5回 関西 医療機器開発・製造展(MEDIX関西2015)」において、同社の3Dプリンタで製造した、障害のある子どもの動きをサポートする「Exoskeleton(外骨格)」を展示した。

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 ストラタシス・ジャパンは、「第5回 関西 医療機器開発・製造展(MEDIX関西2015)」(2015年2月4〜6日、インテックス大阪)において、同社の3Dプリンタで製造した、障害のある子どもの動きをサポートする「Exoskeleton(外骨格)」を展示した。

 この外骨格は、先天性多発性関節拘縮症のため自身の力で腕を持ち上げられない2歳の女児・エマちゃんのために開発された。先天性多発性関節拘縮症の子ども向けには、6歳児まで利用可能な金属製の外骨格が販売されていたが、エマちゃんにとっては大きく重すぎるという問題があった。そこで、サイズが最適でより軽量な外骨格をエマちゃん向けにカスタマイズするため利用したのが3Dプリンタだ。

 展示した外骨格は、一部の金属部品を除いて、ストラタシスの3Dプリンタ「Fortus450mc」で製造されている。材料には高性能熱可塑性樹脂の「ULTEM 9085」を用いており、軽量であるだけでなく、日常的に使う上での耐久性も確保できているという。

エマちゃんが実際に使っていた“外骨格”エマちゃんが実際に使っていた“外骨格” エマちゃんが実際に使っていた“外骨格”(クリックで拡大)

 エマちゃんはこの外骨格を2年間利用した。もちろんその間成長するので外骨格は身体に合わなくなるが、成長した身体の大きさに合わせて3Dプリンタで再度製造することで継続利用にも対応した。

 現在は、15人以上の子ども達が、この外骨格「WREX(Wilmington Robotic Exoskeleton)」を利用しているという。

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