モジュール型高速多機能装着機やオールインワン装着機で“実装の柔軟性”を:インターネプコン
富士機械製造は、エレクトロニクス製造・実装技術展「インターネプコン ジャパン」において、高い生産性と柔軟性を兼ね備えたモジュール型高速多機能装着機「NXT III」、拡張型オールインワン装着機「AIMEX IIS」などを出展した。
富士機械製造はこのほど開催されたインターネプコンジャパンで高い生産性と柔軟性を兼ね備えたモジュール型高速多機能装着機「NXT III」、拡張型オールインワン装着機「AIMEX IIS」などを出展した。
NXT IIIは、XYロボットとテープフィーダの高速化と新たに開発した「フライングビジョンカメラ」により小型部品から大型異形部品まで全ての部品に対して部品装着能力を向上させたことが特徴。新型高速ヘッド「24Hヘッド」により、1モジュール当たりの部品装着能力は3万5000CPHとなり、従来機のNXT IIに比べ35%高めている。
また、現状の生産で使用されている部品では最小となる0402部品をはじめ、次世代の超小型部品である0315部品の実装にも対応する。従来機種に比べさらに剛性を増した装置構造、独自のサーボコントロール技術と部品画像認識技術により、業界トップクラスの小型チップ部品の装着制度も達成している。
NXTシリーズで高い評価を受けたGUIを採用した言語によらない直感的な操作体系を継承しつつ、タッチパネルを新たに採用し画面デザインを変更した。これにより、従来の操作体系に比べてボタンを押す回数が減少するとともに、次のコマンドを選択しやすくなり、操作性の向上と操作ミスの削減を実現している。NXT IIで使用されていた主要ユニットであるヘッド、ノズルステーション、フィーダやトレイユニットなどの部品供給ユニット、デバイスパレット一括交換台車などはそのまま使用可能だ。
なお、同機種は経済産業省および日本機械工業連合会主催の第6回ロボット大賞で大賞(経済産業大臣賞)を受賞している。
AIMEX IISはNPIサポート機能により試作や多品種少量生産に対応する。部品データの自動生成が装置上で可能。プログラム作成時に最も時間のかかる部品データの作成を自動化することで、試作生産の立ち上げ時や生産機種切り替え時の初品確認で発生する画像処理エラーに対して迅速に対応することができる。
最大130種のテープ部品を搭載できる。テープ部品の搭載数が多いため、多品種生産に最適な装置となっている。トレイ部品やスティック部品にも対応可能だ。トレイユニットは2カ所設けられたどちらの部品供給ステージにも取り付けることができる。デュアルレーンによる独立生産に対応。また、装着ヘッドやフィーダ、画像処理カメラなど主要なユニットはNXTシリーズと共用している。
この他素早いライン立ち上がりを可能にする組み立て機「SmartFAB」、印刷機「GPX−C」、さらに統合生産システム「Nexim」なども紹介した。
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