ニュース
製鉄機械設備の全工程をカバーする合弁会社設立:製造マネジメントニュース
三菱重工と独シーメンスは、英国に合弁会社「Primetals Technologies」を設立した。両社の製鉄機械部門の事業を統合させることで、全世界の製鉄機械産業をカバーする企業として、事業を展開する。
三菱重工業(以下、三菱重工)は2015年1月7日、独Siemens AG(以下、シーメンス)と製鉄機械事業の合弁会社設立の手続きを完了したと発表した。両社の製鉄機械部門の事業を統合させることで、全世界の製鉄機械産業をカバーする企業として、事業を展開する。
新会社の社名は「Primetals Technologies(プライメタルズ テクノロジーズ)」(以下、プライメタルズ)で、本社は英国ロンドン。出資比率は、三菱重工の連結子会社である三菱日立製鉄機械が51%、シーメンスが49%で、従業員数は9000名となる。
主な事業内容は、高炉、電炉、連続鋳造設備、熱間・冷間圧延設備、プロセス設備などの製鉄機械全般に関する開発・設計・調達・製造・販売・アフターサービスなど。両社の事業部門が融合したことで、新会社では、アルミニウムなどの非鉄金属関連も含めた製鉄機械設備の製造からメンテナンスまで、一貫したサービスの提供を行うという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 三菱重工業の遠隔作業ロボ「MHI−MEISTeR」が福島第一原発へ
三菱重工業は、同社の遠隔作業ロボット「MHI−MEISTeR(マイスター)」が、2014年1月より、東京電力・福島第一原子力発電所に投入され、除染作業の実証試験とコンクリートコアサンプリング作業を実施したことを発表した。 - 進むビッグデータ連携、NTTと三菱重工がICTを活用した製品や工場で提携
NTTと三菱重工業は、NTTの研究所が持つICT分野の研究開発成果を、三菱重工の社会インフラ関連製品や国内外の工場・現場などに適用するための、研究開発連携を行う。 - 三菱重工業、独シーメンスと製鉄機械の合弁会社を設立
イギリスに本社を置き、製鉄プロセスの上流から下流までをカバーする製品をフルラインで供給する体制を整備し、グローバルな事業ネットワークの構築を目指す。 - 三菱重工、グループの鋳造工場を再編、広島・長崎を閉鎖し神戸に集約
鋳造品の生産体制を2015年4月1日付で再編し、グループの鋳造工場を神戸造船所 二見工場に集約する。鋳造関係の機能を1つの工場に集約することで、内製コストを低減し、操業変動に耐え得る体制を構築する。 - 三菱重工業、たる形の多刃工具で内歯車を高速・高精度に加工するシステムを開発
たる形の多刃回転工具「スーパースカイビングカッター」を使用することで、加工が難しい内歯車の量産が可能になった。工具の長寿命化と専用の切削シミュレーションソフトなどにより、加工時間の短縮や生産コストの低減も図れる。