部屋の「隅と壁際」にこだわったロボット掃除機、パナソニックから:ルーローの三角形
パナソニックがロボット掃除機の新製品“RULO(ルーロ)”を発売する。ロボット掃除機使用者が不満だという「部屋の隅の掃除力」を高めるためボディを三角形にし、ハウスダスト発見センサーも搭載した。
パナソニックは2015年1月22日、ロボット掃除機“RULO(ルーロ)”「MC-RS1」を同年3月20日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は10万円前後。
ロボット掃除機利用者の約46%が不満点として挙げた(同社調べ)「部屋の隅の掃除能力」を高めるため、筐体をロボット掃除機で一般的な円形ではなく三角形とし、微細なゴミを検知する「ハウスダスト発見センサー」などの搭載で集じん力も高めた。
三角形の角に配置されたブラシが部屋の隅に入り込み、また、部屋の隅に来たことをロボットが感知すると首振り運動をしてゴミをかき出し、集じんする。ハウスダスト発見センサーはゴミを発見するだけではなく、ゴミが大量であると判断すれば走行速度を落として往復走行するなど、掃除走行のパターン変更にも利用されている。
センサーには障害物認識用に赤外線センサーと超音波センサー、それに方向を認識するジャイロを備えており、部屋の隅と壁際を重点的に掃除する「ラウンド走行」と部屋内部を効率よく掃除する「ランダム走行」を使い分けながら自律走行する。また、前もって重点的に掃除して欲しい場所(キッチンなど)を指定すると、そこから掃除を開始する「エリアメモリー」機能も搭載している。
サイズは330×325×92(幅×奥行き×高さ mm)/3kg。搭載するリチウムイオン充電池の満充電までの時間は約3時間で、1回の充電で約60分稼働する(自動モード時)。電池寿命は約1500回とされている。
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