ニュース
業務用掃除ロボットの市場規模、2020年度には現在の2倍に:ロボット開発ニュース
矢野経済研究所は床面やプール、煙突などに利用される業務用掃除ロボットに関する調査結果を発表した。市場としては小さいが、2020年には2倍に拡大するだろうとしている。
矢野経済研究所は2014年11月21日、業務用掃除ロボットに関する調査結果を発表した。
この調査では業務用掃除ロボットを、床やプール、太陽光パネル、煙突、業務用エアコンなどの清掃に用いられる製品として販売されているものと定義。2014年度には新規参入企業もあり、市場活性化の傾向が見られるものの、2014年度の出荷台数(メーカー出荷量ベース)は875台にとどまり、市場としては「小さなレベルでしかない」としている。
ただ、2015年度以降は国内経済状況に左右されるものの、国策として推進されるサービスロボット開発促進策や東京オリンピック開催に向けての需要増が見込まれるため、業務用掃除ロボットも金額数量ともにフタ桁増を続けていくと予測しており、2020年度の国内業務用掃除ロボット市場規模(メーカー出荷数量ベース)は1850台と2014年度の2倍に拡大するとしている。
ロボット開発の最前線
あらゆる技術の集大成といわれる「ロボット」をテーマに、産業、レスキュー、生活支援/介護分野などにおけるロボット開発の実情や、関連する要素技術、研究開発、ロボットコンテスト、ロボットビジネスの最新動向などをお届けする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 新価値創造展2014:意思をくみとり腕の動きをサポート! 装着型ロボット「アクティブギプス」
ルミナス ジャパンは「新価値創造展 2014」で、三重大学と共同開発中の上肢動作支援ロボット「アクティブギプス」を展示した。上肢に装着することで「装着者がどのように上肢を動かしたいか」を感知し、車いすの操作やドアを開けるといった動作などに必要な力をサポートする。 - その名も「ドカヘリ」:「GoPro」を使ってインフラ点検! 警視庁も導入したラジコンヘリコプターとは
サイトテックは「新価値創造展 2014」で、GPSやジャイロシステムを搭載したラジコン型のヘリコプター「DOKAHELI」を展示。デジタル一眼レフカメラやハンディカメラ、撮影方向を制御できるサーボ機構などを搭載して飛行することが可能で、上空からの景観撮影、災害現場や構造物の調査などに活用できるという。 - 工場ニュース:安川電機が国内にロボットの新工場を建設――海外需要拡大に対応
安川電機は、中間事業所(福岡県中間市)内に新たなロボット工場である第3工場を新設する。