「GoPro」を使ってインフラ点検! 警視庁も導入したラジコンヘリコプターとは:その名も「ドカヘリ」
サイトテックは「新価値創造展 2014」で、GPSやジャイロシステムを搭載したラジコン型のヘリコプター「DOKAHELI」を展示。デジタル一眼レフカメラやハンディカメラ、撮影方向を制御できるサーボ機構などを搭載して飛行することが可能で、上空からの景観撮影、災害現場や構造物の調査などに活用できるという。
サイトテック(山梨県甲府市)は、「新価値創造展 2014」(2014年11月19〜21日、東京ビッグサイト)において、GPSやジャイロシステムを搭載したラジコン型のヘリコプター「DOKAHELI(ドカヘリ)」を展示した。デジタル一眼カメラやハンディカメラ、撮影方向を制御できるサーボ機構などを搭載して飛行することが可能で、上空からの景観撮影、災害現場や構造物の調査など、さまざまな用途に活用できるという。
サイトテックは、ISO認証などの取得に特化した建設関連向けの業務用ソフトウェアの開発も手掛けている。その中で建設会社に、「上空から現場の写真を撮りたい」というニーズがあることに気付き、数年前からドカヘリの開発に乗り出したという。既にドカヘリは建設会社をはじめ、東京警視庁や国土交通省などの行政機関、国立大学に導入されている。
今回サイトテックが展示した斜張橋の点検を行うドカヘリは、通常1週間以上かかる作業が約4日間で行えたという。「通常こうした橋などの点検は、高所作業車を利用するため、道路の通行制限が必要になる場合も多い。しかし、遠隔操作による点検が可能なドカヘリを使えばそういった必要はなく、コストの削減にもつながる。日本国内でインフラの点検の義務化が進んでいるが、コストを削減したいという理由で発注してくるクライアントも多い」(ブース担当者)。
サイトテックは、使用目的や搭載する機器の重量に応じてドカヘリをカスタマイズして提供しており、ウェアラブル向けの高機能カメラ「GoPro」を複数搭載する場合もあるという。8枚の羽根を装着したタイプのドカヘリでは、約2.5kgの機材までの搭載が可能で、価格は150万〜200万円としている。
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