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もうすぐ「ロボット」のイメージが変わる電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記

ロボットが歩いた、ロボットがかわいく振る舞っただけで済んだ時代は終わりを告げようとしています。

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 この記事は、2015年1月21日発行の「電子機器設計/組み込み開発メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


 最近、ロボットづいています。

 ロボットフォーラムの立ち上げ準備をしていたので当たり前と言えば当たり前なのですが、2015年に入ってからニュースで「ロボット」の文字を見ない日はなかったとも記憶しているので、ロボット周辺が熱を帯びているのは間違いないと思います。

 ただ、一概にロボットといってもその範囲は広く、実際の所、ロボットという言葉の定義すら曖昧なのが実情です。ロボット=ヒト型というイメージが強いのは事実だと思いますが、最近話題になるロボットは必ずしもヒト型ではなく、「ロボット技術を投入した、目的を実行するための機械」と表現できる意図を持って作られているように思えます。

 Virtual EXPO 2015で講演頂いたハイボットの広瀬氏は講演中、「ヒト型がロボットの将来ではない」とロボット=ヒト型というイメージに警鐘を鳴らしていましたが、ヒト型を否定しているわけではありません。ロボットは目的のための最適な形を取るべきと言う持論を発展させた結果、「イメージ先行は危険だ」と言うのです。

 同じくVirtual EXPO 2015で講演頂いたブレイブロボティクスの石田氏は広瀬氏と異なりヒト型の変形ロボットを手掛けますが、それもロボット=ヒト型というイメージからではなく「ヒト型の変形ロボットには、人間を驚かせる力がある」(石田氏)という信念からです。

 ロボットが歩いた、ロボットがかわいく振る舞っただけで済んだ時代は終わりを告げようとしています。

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 歩くロボットして有名なホンダのASIMO、かわいく振る舞ったソニーのAIBO、いずれもビジネスとしては広がらず、製作した企業からすれば技術のデモンストレーションに終わっています。もちろんこれらのによって得られた知見はかけがえのないものであることは想像に難くないですが、少なくとも、2014年に両者がロボット技術を用いた製品を発売し、大きなビジネスにすることはありませんでした。

 2015年のロボット開発に求められるのは、「ロボットで何を実現するか」の意志、そしてビジネスとしてのエコシステム構築になるでしょう。ロボットにどんな役目を持たせるのか、ヒトの生活にどのようなメリットをもたらしてくれるか、さまざまな方がロボットに掛ける期待について、ロボットフォーラムで紹介していきたいと思います。

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