コクヨS&Tは2015年1月15日、インド子会社であるKokuyo Camlin(以下、コクヨカムリン)を通じ、インドの文房具事業強化のため、インドに新工場を建設することを発表した。稼働は2016年初頭の予定。
コクヨS&Tでは、市場ごとにバリューチェーンを構築することを基本戦略としているが、インド市場については2011年10月にインドの大手老舗文具メーカーであったカムリンを買収。以来、コクヨカムリンとして、経営の近代化を図る一方で、品質向上や、在庫水準を最適化する受発注システム導入などを進めてきた。
今回の新工場は、コクヨカムリンの既存商材(マーカー、シャープペン、ボールペン、シャープペン芯など)について、マハラシュトラ州を中心に分散している工場を再編・集約することを目指したもの。効率化によるコスト削減を進めつつ生産技術の蓄積、生産能力の増強を図る。また、工場内にマザー倉庫機能を取り込み、需要変動にも柔軟に対応できる体制を構築する。さらに、新工場は太陽熱の利用、廃水処理プラントの導入など環境に配慮した工場とする計画だという。
敷地面積は5万6655m2で、倉庫棟を含んだ延べ床面積は2万6401m2となる予定。従業員数は約600人で、総投資額は約10億5000万円になる。
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