ニッパツは2014年12月17日、インドで精密ばねを生産する子会社NHKオートモーティブ コンポーネンツ インディア(以下NACI)の新工場を建設することを発表した。
NACIでは現在、第1工場でエンジン用弁ばね、クラッチ用ばね、第2工場で自動二輪車のクッションばねを生産しているが、今後さらにインドでの需要が拡大することが見込まれることから、新たな工場を建設し生産能力を増強することを決めた。
新工場はインド中部のアウランガーバードに建設予定で、敷地面積は6万7600m2、建屋面積は1万8000m2。2016年5月から生産開始とし、生産能力は2019年度時点でエンジン用弁ばねが年産8000万本、クラッチ用ばねが年産1億9000万本となる予定。投資総額は約16億8000万円だという。
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