スパークプラグの年間生産10億個に向け、新工場を愛知県小牧市に建設:工場ニュース
日本特殊陶業は、2020年にスパークプラグの年間生産台数10億個を実現するため生産体制を強化。新たに愛知県小牧市に新工場を建設する。
日本特殊陶業は2014年12月18日、同社の100%子会社である日特製作所を通じて、愛知県小牧市の小牧テクノジャンクション内に新工場を建設することを発表した。
日本特殊陶業は2020年までの、スパークプラグ年間生産10億個体制の構築に向け、投資を進めている。2014年4月には岐阜県可児市の日特スパークテック東濃でスパークプラグの基幹部品である絶縁体の新工場を稼働させた他、2015年4月にはタイのスパークテックタイランドで主体金具の新工場を稼働予定としている。
今回の日特製作所における新工場建設もこの動きの一環で、スパークプラグの中心電極や端子などの部品の生産を行う予定だ。新工場は敷地面積が2万6000m2で、2015年5月に着工し、2016年3月に操業開始を計画する。投資金額は70億円だとしている。
新工場で生産するスパークプラグ部品は、今までは、日本特殊陶業の本社工場および小牧工場、日特製作所の笠寺工場、大口工場などで生産してきたが、今後は新工場への集約を図る計画だとしている。
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