ニュース
燃料電池車「ミライ」に人だかり、搭載部品も多数展示:人とくるま展2014名古屋(2/2 ページ)
「人とくるまのテクノロジー展2014 名古屋」では、トヨタ自動車が同年12月15日に発売する燃料電池車「MIRAI(ミライ)」と、その搭載部品に注目が集まった。
水素インジェクタは愛三工業製
愛三工業は、ミライの燃料電池セルに供給される水素の圧力・流量を制御する水素インジェクタを展示した。
ベースになった技術は圧縮天然ガス(CNG)自動車の燃料供給システムだ。水素インジェクタでは、70MPaとCNGよりも高圧になる燃料電池車の水素が漏れないようにするシール性の向上や、生成される水が原因となる耐腐食性付与などを行ったという。
東レは、同社の炭素繊維強化樹脂が採用された、耐圧70MPaの水素タンクと、燃料電池セルスタックを車両内で支えるスタックフレームを展示した。また、ミライの燃料電池セルのガス拡散層には、同社の炭素繊維材料が用いられているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 燃料電池車の本格普及にはSiCインバータが必要だ
CO2を排出しない次世代環境対応車としてだけでなく、今後の発展が期待される水素エネルギー社会のけん引役としても期待されている燃料電池車。日産自動車は、その燃料電池車の市場投入を表明している自動車メーカーの1つである。そこで、同社で燃料電池車の研究開発を担当する飯山明裕氏に、燃料電池車の本格普及に向けた課題などについて聞いた。 - トヨタの燃料電池車「ミライ」は「あえて4人乗り」、プレミアム感と走りを重視
トヨタ自動車は、セダンタイプの新型燃料電池車「MIRAI(ミライ)」を2014年12月15日に発売する。税込み価格は723万6000円で、国内販売目標台数は2015年末までで約400台。プレミアム感と荷室の広さ、そして走りの楽しさを重視したこともあり、5人乗りではなく4人乗りとなった。 - ホンダのセダンタイプ燃料電池車はなぜ5人乗りを実現できたのか
ホンダが発表したセダンタイプの新型燃料電池車のコンセプトカー「Honda FCV CONCEPT」は5人乗りを実現している。トヨタ自動車は、同じセダンタイプの燃料電池車「ミライ」を2014年内に発売するが4人乗りだ。両車の違いはどこにあるのだろうか。 - トヨタが燃料電池車のFCスタックの出力密度を倍増、セダンタイプで2015年に市販
トヨタ自動車は、「第43回東京モーターショー2013」において、2015年に市販するセダンタイプの燃料電池車(FCV)のデザインコンセプト「TOYOTA FCV CONCEPT」や、直感で通じ合うことで愛着を感じられる未来のクルマ「TOYOTA FV2」、次世代の日本のタクシーコンセプト「JPN TAXI Concept」などを世界初公開する。