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進化型メーターに使う車載マイコンの半分をスパンション製に車載半導体 スパンション インタビュー(1/3 ページ)

富士通のマイコン/アナログ半導体事業を買収したSpansion(スパンション)は、全社売上高の35%を車載半導体事業が占めるようになった。2014年5月から車載マイコンの新製品ファミリ「Traveo(トラビオ)」を矢継ぎ早に投入するなど事業展開も加速している。そこで、スパンションの車載半導体事業を統括する赤坂伸彦氏に、注目市場や今後の製品開発の方向性などについて聞いた。

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富士通のマイコン/アナログ半導体事業を買収

 NOR型フラッシュメモリの大手として知られるSpansion(スパンション)が、富士通のマイコン/アナログ半導体事業を2013年8月に買収してから1年以上が経過した。

 この買収でスパンションの車載半導体事業は、世界シェアトップの車載用NOR型フラッシュメモリに富士通の車載マイコンが加わって一気に存在感を増した。実際に、同社の2013年の売上高である13億米ドルのうち、35%を車載半導体事業が占めるようになった。

 2014年5月には、ARMのリアルタイム処理用プロセッサコア「Cortex-R5」を搭載する車載マイコンの新製品ファミリ「Traveo(トラビオ)」の第1弾を発表。同年6月に第2弾、10月に第3弾、そして11月に第4弾と矢継ぎ早に展開を広げている。

 そこで、スパンションの車載半導体事業を統括する、自動車事業本部自動車事業部の事業部長を務める赤坂伸彦氏に、注目市場や今後の製品開発の方向性などについて聞いた。

※)なお、本インタビューは、2014年12月1日のCypress Semiconductorとスパンションの事業統合発表の前に行っている。このため、シェア目標の数字などは、Cypress Semiconductorとの統合を前提としないものになっている。





MONOist スパンションによる富士通のマイコン/アナログ半導体事業の買収から1年以上が経過した。車載半導体事業での統合作業は順調に進んだのか。

スパンションの赤坂伸彦氏
スパンションの赤坂伸彦氏

赤坂氏 2013年4月30日に富士通のマイコン/アナログ半導体事業を統合する方針を発表してから、同年8月1日で統合を完了した。こういった事業統合を約3カ月で完了できた例はあまりなく、その後の事業展開の素早さにも表れている。新製品ファミリであるTraveoを続々と発表できているのがその表れと思ってもらっていい。

MONOist 現在、スパンションの車載半導体事業はどういった市場に注目しているのか。

赤坂氏 Traveoの第1弾が対象とする、電気自動車やハイブリッド車に搭載されるモーター制御系と、富士通時代から得意としてきたメーターをはじめとするダッシュボード系になるだろう。特にメーターについてはこれから大きく市場が変革すると見ている。

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